Vol.7 野菜で子どもの可能性は無限大に
好奇心旺盛な子どもにとって、野菜ってどこをとっても不思議でいっぱいです。私たち大人にとっては当たり前のことでも、子どもの目線では全てが世紀の大発見。まして半分に切った野菜の形はどれもこれも面白い形。わくわくした目で眺めます。野菜の不思議に直面した時、この絶好の機会を逃さずに、学びのチャンスとして活かしてみてはいかがでしょうか?
料理教室では、季節の野菜の捨てる部分を活用して野菜スタンプを作っています。夏はオクラスタンプを作りました。
オクラのヘタの部分にインクをつけてポンポンと模様を描きます。
まず最初にオクラをみせます。
「これなーんだ?」
子どもたち「これはオクラだよ」と答えてくれます。
そこで「今日はこれのヘタの部分を使ってスタンプを作ってお絵描きするよ!」と言うと、みんなオクラでスタンプ?と頭の中がハテナです。
「切ったらどんな形になっているかな?」と更に問いかけると、もう子どもの頭の中は好奇心でいっぱいです。目の前でオクラを包丁で切ってみます。大げさに「ジャーン!!」と断面を見せると、一斉に「おほしさまー!!」と新しい発見に目を輝かせて大喜びです。「オクラが星の形なんて信じられない!オクラって可愛いんだね!」オクラのヘタでさえも、想像力豊かな子どもの手にかかれば、素敵な星スタンプとなり素晴らしい作品ができあがります。
野菜をまっぷたつにすると摩訶不思議な形や色が現れます。子どもは疑問でいっぱい。緑のキュウリの中ってどうして薄い緑なの?ツルツルなトマトの 中がぐちゃってなってるのは何で?真っさらで純粋な心は知りたい欲求で溢れます。これこそ学びの出発点ではないでしょうか。
野菜を見ながら、この中身はどんな風になっているのかな?と親子で一緒に想像してみる。
そして、それがオクラやピーマンなど面白い形の野菜だったら、思い切ってスタンプを用意して作品を創造してみる。
子どもは、野菜の独特な形を上手に利用して色々な絵を描きます。ピーマンの花火やオクラのお花畑です。
野菜を通じて、子どもの想像力をかきたて、創造力を養う。
こう考えると、野菜で子どもの可能性は無限大に広がっていきますね。
筆者:リトルシェフクッキング(株)代表 武田 昌美
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