阪神タイガース×相席食堂に思うこと。

 11月23日、阪神タイガースのファン感謝デーが行われた。
 今年のファン感謝デーは、相席食堂とのコラボマッチが実施された。だがXなどのSNS上では、その内容がかなり物議を醸していた。個人的にも、色々と良くも悪くも思うことが多かった。そこで、今回のnoteでは、問題点について述べたい。自分の中で記憶しておくための記録でもあり、決して阪神球団や特定の誰かを誹謗中傷する意図はないので、その点は理解していただきたい。

問題点① スベりすぎ

 タイトルがかなり辛辣な1つ目の問題点だが、本当にスベりすぎていたと思う。正直見ていて辛いレベルだった。
 相席食堂チームはほとんどが一般人で構成されている。番組では、その一般人のちょっと変わった部分を千鳥や見取り図が上手くイジることで面白さを引き出している。だが、それは番組を見ていればの話。フリーザの格好をして野球をしていても、ランナーでリードをする時にカバディ選手が「カバディ」と連呼していても、それは所詮相席チームと視聴者の内輪ネタでしかない。
  つまり、相席食堂という番組を見ていない阪神ファンにとっては、全く知らない他人が何か変なことをやっている、というだけで終わってしまう。当たり前のことだが、阪神ファンが絶対に相席食堂を見ているとは限らないのだ。
 また、芸人枠で呼ばれているはずのカネモッチや今井らいぱちも、冷めている空気の中で、なんとか流れを変えようとはしていた。ただ、カネモッチの金本ボケは少しくどかったし、今井らいぱちは何を言っているのか伝わりづらかった。kentofukayaが扮する、ヘッスラをするというボケ(個人的には大好き)をするスカウトマンも、最後に登場したかと思えば佐藤輝明のゲッツーでヘッスラを披露することすらできず。
  こんな感じで、全ての面白くなるはずの要素が空回りして大スベリしていた。

問題点②     キャラクターが分からない

  キャラクターといってもトラッキー達のことではなく。相席食堂チームの選手たちのキャラクターのことだ。番組を見ている人なら、相席食堂チームの選手たちそれぞれに面白いエピソードや経歴があることは分かるだろうが、前述の通り、球場の全員が番組の視聴者というわけではない。せめてバックスクリーンで打席に立った選手の顔写真、エピソード、経歴などは表示するべきだったのではないだろうか。
 見取り図の2人も、浅越ゴエに聞かれたら選手の特徴を紹介してはいた。だがマイクだと聞き取りづらく、ほとんど意味がなかったように思う。

問題点③ 安全面

 この試合において起きた最大の事件が、近本がファウルチップを自身の顔面(目の付近)に当てて負傷退場したこと。硬球よりも球が変形するため、軟球は目に当たると危ないとよく言われる。近本の無事を祈るしかないが、問題は事件が起こるまでの過程にある。
  というのも、阪神チームはヘルメットをしていなかったのだ(相席食堂チームはヘルメット着用だった)。いくら一般人相手とはいえ、相席食堂チームの先発ピッチャーは、それなりの速球を投げてきていた。その上コントロールも荒れていて、ボール球に無理やり手を出してあげた近本の目元にファールチップが当たってしまった。
  不慮の事故であり、ヘルメットをしていたとしても防げるかは分からなかったが、やっぱりどんな相手、どんな場面でもヘルメットぐらいはしていた方が良いのではないだろうか。
  これに関しては完全に阪神側の責任が重い。また、相席食堂チームには悪いが、この事件をきっかけにファンが試合どころではなくなり、笑いづらくなってしまった面はあると思う。

問題点④ 千鳥の不在

 4つ目にして最大の問題点はこれだったのでは?と思う。
 今回の試合に千鳥の2人は不在で、代わりに見取り図(相席食堂の中の野球チーム作り企画において、監督的な立ち位置を務めてきた)が仕切る形になっていた。決して見取り図の2人が力不足だったというわけではなく、やっぱり千鳥の2人は必要だったのではないだろうか。
 そう思う理由はシンプルに冠番組だから。相席食堂を全く見ていない人にとっては、一般人チームと試合をすることですら???なのに、千鳥すらいないのは本当に意味が分からなかったと思う。テレビ放送では面白く編集されるのかもしれないが、阪神ファンが大多数の球場で千鳥のツッコミがないのは致命的だった。

まとめ


 というようにかなり辛辣に語ってきたが、この相席食堂チームとの対決以外は昨年よりも面白くなっている点が多いファン感謝デーだった。特にそっくりさんを探す企画は、ファンが近い距離で選手を見られてとても良かったと思う。野球対決企画に関しては(今までの紅白戦も見慣れてしまったので)、OB対現役の試合が見れたら良いのにな…と思ったり。
 ということで、相席食堂のオンエアを待ちましょう。ではまた。


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