4/27 曇りのち雨
「コロナっぽい風邪にかかった」と友人から連絡があったのは先週の木曜日のことで、その日からとりあえず毎日生存確認のLINEをしている。
彼女の症状からすると当たりのようなのだけれどPCRではない検査で陰性だった、けど30%は偽陰性だから引き続き休むように言われたと連絡があり、身動きは引き続きとれないようだ。
検査の精度が信頼できない状況で取れる手段は限られているうえ、covid-19だろうがそうじゃなかろうが現状しんどいのだから休むのがベストだ。
一人暮らし、ワーカホリックの友人は突然の手持ち無沙汰タイムに動揺したのかわたしとLINEのやりとりを続けるようになった。だいたいは相談という名目の思考の整理で、仕事のことや恋愛のことで頭がぱんぱんになっている。
お互いに最悪の事態を意識せずにやりとりをしているけれど、昨日より息苦しい、食欲が落ちた、などのさらりとした報告に不吉な予感を感じて、わたしはただ感じたまま、はよ寝なよと祈りみたいな、おまじないのような言葉しか言えずにいて馬鹿みたいだなーと思う。まぁしかしそれしか言うことがない。
彼女の相談はだいたい彼女の物差しで見た世界を、彼女自身が生き残れないからどうしようという話で、仕事や恋愛を手がかりになんとか生き残ろうとしているんだけれど、わたしにはさっぱり彼女の生きている世界のことが分からない。
アドバイスを求められても、世界ってそんなもんじゃないと思うんだけどとしか言えなくて、彼女にわたしの世界はこうなんだよ、返されて断絶して終わる。わたしはとてもうんざりして「そんなこと周りは知らないし、そんな狂気に巻き込まないでくれって感じだよ」と言った。
そう言いながらあんまり無理すんなよー、死ぬなーと言っているわたしのほうがおかしいのかもしれない。けれどどちらもわたしの本当の気持ちだ。
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