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【読んだよ】天才少女は重力場で踊る

名作と名高いビジュアルノベルゲーム「白昼夢の青写真」の作者である緒乃ワサビ氏の新作
『天才少女は重力場で踊る』
読了してきました。

少しネタバレになってしまうのですがあとがきにもある通り、邪悪な人間は出てこないあたたかい気持ちになる読後感に包まれる作品でした。
この作品は様々な愛にあふれていると感じます。
友愛、庇護愛、そして家族愛。
読んだ後は何か心に小さな明かりが灯ったような明るい気分になる、そんなお話でした。

また、青写真を読んだ人ならわかると思うのですが、ワサビ先生が書くギャグパートってすごくスラスラと読めるんですよね。頭の中にキャラクター同士のツッコミとかの交流がすごくイメージしやすいともいうのでしょうか。

また、この作品はタイムマシンを取り扱ったSFものですが理系には疎い私にもわかりやすく、作中の理論や謎解き部分についてもかみ砕いて説明されてるのもよかった点です。

つまりこの作品は読みやすいということなんですね!
青写真でもみられたワサビ先生の作風をビンビンに感じる作品でした。あとがきには自分の暗部はできるだけださないように選別したと書いてありますが、青写真を楽しめた人にはぜひこの小説も読んでみてほしいと思います。すごく楽しめると思います。

青写真を読んだことのない人も、軽い気持ちで読めて、ほんのひと時楽しい時間に浸れるものに興味があったら読んでみてはいかがでしょうか。
あとがきにはそう書いてあったのですが、まさしくそれを体現した作品だと思います。

それでは。


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