九州ロービジョンフォーラムで学んだ「医学モデルから社会モデル」
先月、九州ロービジョンフォーラムがありました。
コロナの影響でオンライン開催でしたが、身になる内容が多くて本当に参加できてよかったです。
私は専門家向け講習会はライブで参加しましたが、一般向け講演はオンデマンドで見ました。
講師の先生のご講演は、皆素晴らしいものでどれか一つを取り上げて話すのは難しいですね。
私は視覚障害者の就労支援に携わっている関係で、初瀬先生のご講演は深く感ずるものがありました。
初瀬先生のご講演の中で、一番心に残っているのは
についてでした。
医学モデルから社会モデルとは?
「障害がどこにあるのか?」
初瀬先生のお話しをそのまま抜粋させてもらうと
そして
iPS細胞の研究が進んで、将来的には今治せない多くの病気が治療できる時代が来るかもしれません。
だけど、それには時間がかかります。
初瀬先生のおっしゃっていたように、5年後に緑内障が治療できる可能性はかなり低いと思います。
ですが、5年後に視覚障害者が今より情報を取りやすい社会にすることは可能。
この考え方がとっても好きです。
治療に関しては、遺伝子レベルで研究をしている先生方にお任せするしかありませんが、見えにくい方が生きやすい社会に変えていくことって私達が今すぐにでもできますよね。
例えば見えにくい人がわかりやすいように
コントラストに差をつける・歩くのに邪魔なものを片付ける
といった小さなことでも、社会モデルの考え方を実践していることになると思うんですよ。
自分にできることから少しづつ
昔から自己肯定感が低くて、ついつい人と比べて
「あの人はあんなに頑張っているのに私は…」
ってなりやすいんですよね。
私の好きな喜多川泰さんの本「賢者の書」の中に
初瀬先生も、自分の目が見えにくくなったとき、この先のことをずっと考えていたそうです。
1年半考え続けて、何も変わらなかったと言っていました。
他人と比べてどうとかじゃない。
自分のできる、いやできなくでもいいので、とりあえず行動してみることですね。
余談になりますが、初瀬先生は就職試験に120社落ちたそうです。
その結果、障害者雇用の会社を自分で立ち上げたそうです。
もう尊敬しかありません。
120社落ちたことって、フリになっていますもんね。
初瀬先生ほどじゃなくてもいいと思います。
自分のできるところから、少しずつ行動してみましょう。
立ち止まったり、後退したっていいんですよ。
また歩きだせば。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?