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退院後のリハビリスタート

不安

手術をした方がいい。
そう言われても、人生初の手術にはやはり不安と恐怖がともなう。

手術の怖さや膝の痛みに対する不安もあるが、

・元のようにスポーツができるのだろうか
・どこまで回復するのだろうか
・痛みは消えるのだろうか

不安をあげればキリがない。
それでもやっぱり、

・好きなスポーツをもう一度やりたい
・コートに立ちたい
・試合に出たい

自分なりの目標があった方が原動力になる。
何日かかるという期間よりも自分の状態を目安にする。

では、手術までにどうなっているのが良いのか。

それは、

 正常の範囲に戻しておく

靱帯を切った本人がいちばんわかると思うが、切る前と切った後で
以下が大きく違っている。

・腫れ
・膝を伸ばした時の角度
・膝を曲げた時の角度
・膝上から太ももまでの筋力
・一人で歩く
・膝を動かすのが怖いという恐怖心

だから、手術前も手術後も少しずつ戻していく。


術後受診 リハビリスタート

5月1日
退院日から膝の保護具もとれた。

担当医師が傷口に貼ってある保護テープをとり、消毒後張り替える。
手術後の経過は良く、炎症や感染症などもない。

リハビリに固くなった太もも部分のマッサージを施術。

今日からのリハビリメニュー
 ① アイシング1日3回
 ② 足関節エクササイズ
  ステップ① できる範囲で足を伸ばして座る。
  ステップ② ゴムバンドを右足(手術した足)の土踏まずの部分に
        引っかけて、つま先を前後に動かす。10回。
 ③ 膝上(大腿四頭筋)に力を入れる。
   できなくても意識して取り組む。10回。

大切なのは、毎日続けること。

術後1週間 黄色い足

5月6日
自宅療養
膝から下が黄色い。
手術時にぬった消毒液が残っているのかと思っていたが、内出血らしい。

手術をしているので普通におこるみたい。

明日から登校しなければいけない。
ゆっくりでいいが最低1km歩く必要がある。

だから歩行練習。松葉杖なしでもとりあえず歩けるくらいにする。

5月7日 
松葉杖なしで普通に歩けるが、念のため松葉杖を使って登校。

術後の受診とリハビリに病院に行く。
病院のリハビリは約40分。週に2回受ける。

1日中座っているからむくみがあるが、経過も良好で問題ない。

術後2週間

5月10日
整骨院を訪れる。

右足の膝から足先まで全体がかなりむくんでいるからと、マッサージをしてもらう。術後は血の流れが悪くなりむくみやすいという。

うつ伏せになり、ふくらはぎの黄色くなっている部分を足首から膝の方へとさする。これが死ぬほど痛くて、体が上へ上へと逃げていく。

ふくらはぎにあった内出血部分は重力により足首の方へ移動していく。
マッサージのおかげで、黄色い部分は夜には赤く変色していた。

5月16日
10日から体調不良を感じ、休養の5日間を過ごす。
横になって1日過ごすと足のむくみもひどくならず、ずいぶん楽なようだ。

今日は再度受診とリハビリ。
MRIを再度撮影し経過をみる。

再建した十字靭帯は順調に回復。
膝上と大腿骨の骨頭下部分には少し血がたまっているが、特に問題なし。

腫れが気になるので血を抜いてもらうが、赤褐色ではなく、麦茶のような透明な薄茶色の抽出液が注射器にたまる。
33ml。
今日は注射器1本分に満たなかった。

ちょっと内心、リハビリのやり過ぎで炎症を起こしているなどと言われるのかとドキドキしていた。

それどころか、
 「回復が早い方ですね」
とかなり順調のようであった。

リハビリメニューは軽いスクワットと歩く練習

5月18日(土)
整骨院にてハムストリングを踏んでほぐしてもらう。

今日からリハビリメニュー。
・階段でラテラルステップ。ポイントは大腿四頭筋に力を入れること。
  萎縮した大腿四頭筋の強度の回復はとっても重要。

・可動域を広げるための重しのせ
  ステップ① 砂袋2キロまたは米2キロを袋に入れて重しを作る。
  ステップ② 台の上にうつ伏せになる。(足が床面から浮くようにする)
  ステップ③ 足の膝から下は台からはみ出させて浮いた状態にする。
  ステップ④ 右足のかかとからアキレス腱の上に2キロの重しをのせて
        20分おく。
これは、膝関節可動域の伸展(膝を伸ばす)を早める効果が期待できる。

ついでに、シュート時の軽いジャンプならしても良いとOKが出る。
軽いシュート練もこれからできる。

夜にもう一度、膝をアイシング。
・ラテラルステップ20段
・可動域を広げる2キロ重し。20分。
・足底筋膜をゆるめるためにテニスボールを軽く踏む。
 足裏に刺激を与える。
・バンドを使って股関節エクササイズ。
 肘をついて横になり、足にバンドをはめて上側の足を持ち上げる。
 バンドの抵抗力を感じる程度に開く。

術後3週間 ひたすらリハビリ

5月19日
・2キロ重し 20分
・膝蓋骨を動かすマッサージ
・大腿四頭筋マッサージ
・テニスボールを膝裏にはさみ少しづつ引き寄せる。
 テニスボールをはさむことで膝裏をほぐす効果がある
・ラテラルステップ
・ヒップリフト
・股関節エクササイズ30回を3セット

1時間休憩

上のメニューをもう1サイクル。

今日1日で、2キロ重しをのせは3回。
ラテラルステップは計5回実施。

膝関節伸展はほぼ元に戻り、普通に歩けるようになってきた。

5月23日
病院でのリハビリ
・傷口に超音波をあてて、傷口をやわらかくする。
・壁の前に立つ。膝裏と壁の間にボールをはさみ壁に押し付ける。10秒10回
・片足立ち
・膝が120度くらいに曲がる程度の高さに座る(カウンター席に座るイメージ)。
 足元に体重計を置く。できればアナログの体重計が良い。
 右足をのせ、メモリが30キロ(体重の半分)をキープするくらいに
 大腿四頭筋に力を入れながら踏み込む。
 弱っている大腿四頭筋の筋力を上げるトレーニングとなる。

この糸、なに??

5月24日 
病院受診
かゆみを感じて傷口をこすると、膝の傷跡から白い糸がすね毛のように生えて出てきた。

軽く引っ張るが抜けない。
縫い合わせた糸なのか、靱帯をとめている糸なのか何かわからず、引っ張ってほどけても怖いと勝手な想像をするので病院でカットしてもらう。

結局、縫合の糸だった。
抜糸をしない縫合用の糸は消滅するものだが、通常2〜3か月要する。
ちょうど1か月のため、すぐに消えるわけではない。

念のため、感染しないよう消毒。
絆創膏を翌日まで貼ったままにしておく。

リハビリメニュー
・足底筋膜伸ばし

・壁にもたれてかかとと壁の間にゴムボール(直径20cmくらいがやりやすい)をはさむ。
 床上5cmくらいの位置でボールを落とさないよう壁に向かって一定のリズムでバウンドさせる。
 前十字靭帯が損傷していると細かくバウンドさせることができない。
 左右の足で試してみる。

・足首にバンドを引っかけ足首をフレックス、ポイントと交互に動かす。
 膝がのびきるまで繰り返す。

膝の下にタオルを入れなくても大丈夫なくらい膝が伸びるようになってきた。

手術から1か月経過

5月27日 
病院でのリハビリメニュー

1:壁を使ったエクササイズ
 ステップ① 壁にもたれる。
 ステップ② 壁から足を30cmほどはなし、軽く腰を落とす。
 ステップ③ 腰は壁につけたまま上体を90度に倒し、10秒キープ。
 ステップ④ 一度上体を壁側に戻し、繰り返す。

2:正座をする。
 ステップ① 膝裏に巻いたタオルをはさむ。
 ステップ② はさむ角度を調整しながら、ゆっくりと正座をする。
 *注:無理はしない。

3:ヒップリフト
 ステップ① 寝転んで膝にゴムボールをはさむ
 ステップ② 頭から膝までがまっすぐなるように腰を上げる。
 ステップ③ そのまま10秒キープ。
 ステップ④ 腰を下ろす。この流れを10回繰り返す。

大きな進展は期待できないが、毎日コツコツ積み上げていく。
積み上げた分だけが自分に返ってくる。

ここまでお読みくださりありがとうございました。
では、また。

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