固視目標について
今回は発達障害児への眼科検査の延長上と言うか、小さい子供の眼位検査には必須のお供について、自分なりの拘りを書いてみたいと思います!
皆さんそうでしょうが、近見で使用する固視目標には拘りがあると思います。
ぼくもめちゃくちゃ拘ります。
やはりそれは
【光る】【動く】【音が出る】
の3要素に集約されてくるかと思います。
ぼくが好んで使っている1軍たちはこれです!
少し上の年齢の子たちに使う物から紹介します!
まずこれは女の子用です。
完全に自分の趣味です…すみっコぐらしもいいですが、なかなか使い勝手の良さそうな安い物を見つけられていません💦
ですがサンリオは強いです!
プリキュアも良いですが年ごとに変わるので使っていません…
次に男の子用です。
女の子用に比べて動きや光、音で釣る作戦です。やはり女の子に比べて男の子は気が散りやすいのでギミックは必要です。
ミニオンは光るし音も出るので重宝しています!
↑実はミニオン、最近壊れました☠️
光らなくなったので電池交換しようとネジ回したら見事に舐めって、別の所からアクセスしようとしたら中の歯車が噛み合わなくなって再起不能です😭
続いてこれは某物作り系COの先生に頂いた物です。マジックテープを利用した魔改造を施して使用しています。
初見の方はイメージしずらいかもしれませんが、検眼枠や自分の眼鏡のブリッジ部分に設置して両手がフリーになる便利アイテムです!
特に近見斜視角の定量には無くてはならないアイテムです!
こんな感じで両手が使える様になるので、片手でCOメジャーで遮蔽、もう片手でプリズムバーで定量と言うイージーな眼位検査ができます🙌
これは少し年齢の低い子用として使っています。どちらも動きがあります。特にモグリンの方はペン先をノックすると上からバイキンマンが出てくるので面白いです!
コキンちゃんの場合は最初からペン先ノックをし続けてバイキンマンの鼻を固視させておき、途中からノックを外してコキンちゃんにするとウケがいいです。どちらも「カチカチ」とノック音がするので固視の持続に役立ちます。
2軍です。
1番右のモンスターズインクは大人に使用しています。大人の場合は正直何でもいいのですが、真ん中に緑の丸があるので固視して欲しい所を伝えやすいかなと感じています。ミッキーやミニーでも良いのですが、高齢の方に使うのは気が引けるので大抵は緑の丸(マイク)でやってます。
<最強の固視目標とは>
以前、とあるクローズなコミュニティ(eCOH.)で最強の固視目標を作るプロジェクトに少しだけ噛んだのですが、そもそも調節目標とは何かと言う話になりました。とある論文で調節刺激を安定させる=中心が明確なもの(扇形やクロスなど)とあり、遠近2°の幅の視標を作成した(5m先で17.5cm 30cmで1.168cm)先生がいらっしゃいました。クロスとはスターバースト図形の様なもので、下の図みたいなやつです。
これを踏まえるとぼくの中では
ミッフィーちゃんで、首が前後にユラユラ動くボールペンが最強に近いんじゃないかと思っています。
これです!
ぼくが好んで使っている固視目標も中心が分かりやすく、尚且つ子どもの興味を惹くキャラクターで、なるべく動くか音が鳴るか光るかで選んでるのですが、このミッフィー(ウサギ?)は動くし音は鳴るので後は光れば凄く強いと思います!
ただ問題は小さな子供がウサギに食いつくか…ですが💦
<終わりに>
この様に固視目標1つとっても相当奥が深く沼です…何個も揃えた方がいいと言う訳ではないですが、選択肢は多いに越したことはないと思っています。今は100均で様々なキャラ物のボールペンが手に入るので、使えそうな物を発見するとすぐ買ってしまいますが…
あとは小さな子どもには前回のADHD児の検査と同じく声掛けが大事になってくると思います。いかに興味を惹くキャラクターを見せても飽きられたら元も子もないので、固視を持続させる声掛けを工夫していきましょう!具体的には数を数えたり、歌を歌ったりなどでしょうか?
ぼくは壊滅的に歌が苦手なので数を数える手法はよく用いています。
これは言葉で表すのが物凄く難しいのですが、その子その子のキャラに合わせて自分も変化する事で、相手にしている子どもとの距離感を近づかせ子どもとシンクロするイメージです。変にスピリチュアルな感じになってしまいそうで語弊がある表現ですが、そうとしか言い表せないです💦
そうする事で何も面白くないただ数を数えると言う行為にも協力してくれてます。
今回はオチも見えないし障害も関係ない話でしたが、視能訓練士の皆さんなら共感できる内容だったのではないでしょうか!?
今後もゆるゆると続けてみますので、お時間のある方はどうぞご贔屓に!
ではまた👻