ビショントレーニング(セラピー)ガチ考察②
前回はビジョントレーニングが発達障害児に有効性があると言うお話でした🧐
今回は予定を変更して、まずはビジョントレーニングの実際の種類についてご紹介してみようと思います!
<ビジョントレーニング大分類>
1.眼球運動トレーニング
2.視空間認知トレーニング
3.眼と手の協応トレーニング
この3つの大きな分類の中で、更に細かく分類されています。1つずつみていきましょう。
<1.眼球運動トレーニング>
これは更に3つに分類されます。これを読んでいる視能訓練士の方にはお馴染みの用語です。
⑴跳躍性眼球運動
これは衝動性眼球運動系 saccadic eye
movement system(SEMS)と置き換える事ができそうです。
⑵追従性眼球運動
これも滑動性追従眼球運動系smooth pursuit eye movement system(SPEM)に置き換えても良さそうです。
⑶ 両眼のチームワーク
よくその様な表現で記載されていますが、そのまま輻輳と開散の事で視能学で言う所の両眼離反運動系 vergence eye movement systemに当たりそうです。
<2.視空間認知トレーニング>
これは前回ご紹介した
・図地分別のトレーニング=対象物と背景の区別
・形の認識のトレーニング=形や色を把握する
・形の恒常性のトレーニング=大きさや色に惑わされず同じ「形」を認識する
・空間認知能力のトレーニング=対象物との距離や大きさを認識する
に相当します。ビジョントレーニングの核とでも言えそうな部分です。
<3.目と手の協応トレーニング>
これは眼から入力された情報にあわせて体を動かす働きの改善を目指します。見て真似をする機能が弱い場合にトレーニングが推奨されています。
こちらの書籍に詳しく記載されていそうですので、ご興味のある方は読んでみてもいいかもしれません。
<それぞれの手法>
1の眼球運動トレーニングに関しては主に迷路や、指先を左右眼で交互見たり、輻輳訓練の様なブロックストリングを使用する物があります。
ブロックストリング
2の視空間認知トレーニングは眼科で言う所の「統合系」に似た部分があり、タングラムやジオボード等の知育玩具を用いて行う事もある様です。
タングラム
ジオボード
3の目と手の協応トレーニングでは新聞紙を使って、掴む・ちぎる・丸める動作のトレーニングができるとの事でした。
また、弱視訓練にも使われる(今の時代に使われているか怪しいですが…) 紐通し等も活用されています。
紐通し
<今回のまとめ>
今回はビジョントレーニングの分類と使用機材の紹介だけみたいな感じになってしまいスミマセン💦
しかしながら当然と言えば当然ですが、ビジョントレーニングには我々眼科分野とも関連が見て取れます。
次回も引き続きビジョントレーニングについて、特に眼科分野と関連の深そう分野について、次こそちゃんと考察をします!
あと次回で終われる様に頑張ります🙌
ではまた👻