【現代のストレス】みんな何に怒っているのか?批判が消えない理由
アイドルがファンと交際していた
芸能人が不適切な発言をした
新発売のポケモンカードを転売ヤーが買い占めた
どっかの社長が売上金を着服した
などなど、不謹慎なニュースが報道されると、たびたびSNSで炎上しますよね。
ものすごく当たり前の話ですが、どっかの芸能人が誰と交際していようが、不倫していようが、差別的な発言をしようが、自分の生活には全く関係ありません。
いつの時代も不倫する人はするし、転売ヤーは消えないし、今この瞬間も、どこかの社長が会社の金を横領しているかもしれません。
SNSやネットで芸能人を叩く人たちは、どうしてそんなことをするのか?
芸能人・政治家の失言や不祥事のニュースを見ると、「それ見たことか」と袋叩きにする人たちは、一体何なのか?
一体何に怒っているのか?
何が気に食わないのか?
・・・・「気持ち良い」んですよ。
自分より優秀な人間を批判するのが「気持ち良い」
批判する人たちは、自分より有名な人、有能な人、優秀な人、容姿や頭が良い、地位や名誉があるといった、「自分より優れている人」を、批判してこき下ろすことによって、「快感」を得ています。
我々人間にとって、自分より優秀な人間の存在は「損失」でしかありません。
会社で有能な人・営業成績が良い人・仕事が速い人・部下や上司、顧客に気に入られている人、などを目の前にすると、「うわぁ・・」ってなりますよね。
これが「損失」なわけです。
自分には持ってないものを持っている。
自分より恵まれた環境にいる。
それが悔しい。羨ましい。妬ましい。
もう一度言いますが、我々人間にとって、自分より優秀な人間の存在は「損失」でしかありません。
他人と比べるのは、人の性です。
この国は資本主義の競争社会なのでね、何かしら突出したスキルや実績がないと、生きて行くのは息苦しい。
だから、そんな「突出したスキルや実績がある人」を見ると、劣等感や嫉妬を覚えてしまい、損した気分になるわけです。
とはいえ、「損失の対象」である、自分より優秀な人間が目の前にいたところで、現実世界では何もできませんよね。
「おめでとう」と称賛するなり、黙って眺めるなりして、やり過ごすしかありません。しかし、ことネット・SNSの場合においては、そうはいかない。
何しろネット・SNSの場合は
匿名で
顔出しなしで
無料で
いつでもどこでも
ソファに寝転びながらでも
自分は何のリスクも取らずに
スマホ一台で
優秀な人を批判し、こき下ろすことができる。
そうやって「自分より優秀な、損失になり得る対象」の相手を、批判することによって、快感を得ているわけですね~
スマホは「インスタント快楽製造機」
批判する人たちにとって、スマホというものはインスタントな「快楽製造機」なわけです。
手軽に他者を批判し、こき下ろすことができる。そうすれば、自尊心は満たされるから。自我が保てるから。
自分よりキラめいた生活をしている人を批判して引きずり下ろせば、少しは気持ちが楽になるから。
今はネットで何でも挑戦できる時代。
ユーチューバー、インフルエンサー・トップアフィリエイター・ティックトッカー、起業家、実業家・・・などなど、スマホを開けば、ありとあらゆる分野の成功者が目に留まります。
つまり、嫉妬や劣等感といった「負の感情」を、手軽に生み出してしまう環境に、我々は生きています。
スマホは危険過ぎる。
自制心を持ってちゃんと付き合っていかないと、情報の渦に呑まれてしまい、あっという間に人生終わります。
便利さゆえの、落とし穴ですね。
情報社会の渦に呑まれて、スマホというインスタトな「快楽製造機」に取り憑かれているのが、批判する奴らというわけです。
人々が食い付く話題は「犯罪&芸能人のニュース」
芸能人を批判する連中もそうですが、犯罪などの悪いニュースに反応する連中も、同じようなもんですよ。
悪いニュースに対して、「これは許されない行為だ。処罰されるべきだ」と、偉そうに「正義の鉄槌」を下すのが、「気持ち良い」んですよ
メディア運営において、一番PV数を稼げる話題は「芸能人&正義の話題」らしいです。
「ポケモンカードが新発売されて、転売ヤーが湧き出した」
「芸能人が不倫した」
山Pが未成年のJKモデルをホテルに連れ込んだ
メンタリストDaigoが「ホームレスの命なんかどうでもいい」と失言した
「どっかの社会が売上金を着服した」
など、そういう「芸能人の不祥事」や「犯罪行為の悪いニュース」に対して、人は群がります。
それに対して
「転売は良くない」
「不倫なんて言語道断」
「売上金をちょろまかすなんて、もってのほか」
「未成年に手を出すのは絶対ダメ」
「ホームレスだって一人の人間なんだから、命は尊重しないと」
といった、「正義の鉄槌」を下して、自尊心を満たしています。
「正義のヒーロー」になり、悦に浸っています。
かつその行為を
匿名で
顔出しなしで
無料で
いつでもどこでも
ソファに寝転びながらでも
自分は何のリスクも取らずに
スマホ一台で
気軽に行えるため、何も考えないまま、ただ毎日ボケーーーっとスマホをダラダラ眺めている生活を送っていると、どんどんメディアに洗脳されています。
「現代社会の良いカモ」にされているわけですね~
おまけにそうやって「正義の鉄槌」を下せば、いいねや高評価が貰えます。
例えば不倫した芸能人に対して
「不倫なんてもってのほか。既婚者なんだから、配偶者を大切にしないと。1人の人間を愛するべき。」
みたいなコメントをすれば、いいねや高評価のコメントの嵐に見舞われます。
正論には違いないし、事実として不倫はモラルに反する行為ですからね。
不倫ダメ。絶対
そんな感じで、モラルに反する行為を犯した人物に対して、スマホ1台で手軽に「正義の鉄槌」を下せば、自分は何もせず、いとも簡単に自分の承認を満たせる。
自分を正当化したり、共感を得たりことができる。
それが「気持ち良い」んですよね。
まともな感覚を持っていれば、他人の批判なんかしませんけど。
普通に考えて、何の生産性もない、何の価値も生まない、ただの「時間の無駄」以外の、何者でもない行為です。
一体どんな人が、そういった批判をするんでしょうね。
街中でその辺を歩いてる人が、そんなことをしているのかな?
家でテレビやネトフリを観ながら、片手間に批判をしているのかな?
電車でスマホいじってる人たちが、必死こいてフリック入力してる文章は、「他人への批判」なのかな?って思うと、怖いですね~
人間、頭の中で何を考えているのか、分かったもんじゃない。
モラルに反する行為を行った人間に対して「死ね」とか「消えろ」と、暴言を吐く。
その暴言だって同じく、「モラルに反する行為」には変わりないのに。
言ってることと、やってることがおかしい
とはいえ、今我々が生きている「現実の社会」は、モラルに厳しく・何かをやらかすと、すぐにSNSに投稿され、つるし上げてさらし者にされてしまう時代。
何でもかんでも「セクハラだ」「パワハラだ」「モラハラだ」「差別だ」と、何かにつけて難癖を付けられる。
「落ち着いて満足に呼吸もできなく、狭く息苦しい」というのが、現実社会の実情ですよね。
現実の社会では何もできない。下手なことは言えない。
だから、そういった現実社会での鬱憤やストレスを、不祥事を起こした芸能人や、モラルに反する行為を行った転売ヤーなどを叩くという「正義の鉄槌」を下すことにより、解消しているわけですね~
何となくボケーっと、暇つぶしのために眺めるSNSは、時間の無駄です。
メディアは広告で収益を得ているので、いかに人を集めるかが重要。
メディア運営において、一番PV数を稼げる話題は「芸能人&正義の話題」らしい。
メディアも情報発信のプロですからね。
不祥事やゴシップネタに対して
「なんということでしょう~!?こんなことが許されて良いのでしょうか~!?」
みたいな感じで、焚き付けて煽ってきます。
それに釣られる人があまりにも多過ぎるから、SNSやネットの世界は、こんなにギスギスしているんでしょうね。
1回SNSを辞めて孤独になって自分と向き合うのは本当におすすめです。
気持ちがスーッと落ち着きますよ~
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