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『バカと無知』は人生観変わる一冊

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私は橘玲(たちばな あきら)さんの本が好きなのですが、その中でもこの本が一番好きです。この機会に改めて読み返してみました。

【感想文】
多くの人は自分の能力を過大評価しがち。能力の低い人ほど自分を過大評価し、能力の高い人ほど自分を過小評価する傾向がある、とのこと(ダニング=クルーガー効果として有名ですよね)

この言葉は本当に使いたくありません。しかし、この本の言葉を借りて言えば、「バカ」の最大の問題は、自分がバカだと気づいていないこと、だと言います。

能力が低い者は、自分の能力が低いことを言われても、気付かないのではないか?(何故なら、バカだから)

何をどう言っても、聞き入れません。文字通り「バカにつける薬はない」のである(本の内容をそのまま書いているだけです)

私は人のことを見下したりバカにしたくないし、どちらかといえばこれといった職歴やキャリアも無いし、見た目も童顔なので、バカにされたり見下される側ですが、だからこそわかります。

人が人を見下している態度は、絶対に相手に伝わると。
他人を見下す人間にはなりたくありません。

しかしこうなると、私も「他人を見下している人を見下している」ということになり、他人をバカ呼ばわりする私も、バカになってしまう。

原理的に言って、自分がバカなのか?利口なのか?など、誰も分からないのです。
また、以下の箇所も読んでいて面白かったのです。

【自分より劣った者は「報酬」で、優れた者は「損失」】

我々人間にとって、自分より優秀な人間の存在は「損失」でしかありません。
脳にとっては、自分より劣った者は報酬で、優れた者は「損失」

https://president.jp/articles/-/63020?page=3
会社で有能な人・営業成績が良い人・仕事が速い人・部下や上司、顧客に気に入られている人、有能な人、優秀な人、容姿や頭が良い、地位や名誉があるといった、自分より有名なインフルエンサーや芸能人「自分より優れている人」を目にした場合に「うわぁ・・」ってなるあの感情。

その感情こそが「損失」なわけです。自分には持ってないものを持っている。自分より恵まれた環境にいる。それが悔しい。羨ましい。妬ましい。
だから、自分より有能な人を見ると、劣等感や嫉妬を覚えてしまい、損した気分になるわけです。

とはいえ、「損失の対象」である、自分より優秀な人間が目の前にいたところで、現実世界では何もできません。

「おめでとう」と称賛するなり、黙って眺めるなりして、やり過ごすしかありません。

とはいえ、他人と比べるのは、人の性です。その「損失」を埋め合わせるための「代償」が必要になります。
そこで多くの人々は、居酒屋で愚痴を言ったりヤフコメに文句を書き込んだりするわけです。

自分より有能な人を批判してこき下ろし、愚痴や悪口、噂話をすることによって、「快感」を得ています。

何しろネットの書き込みや愚痴の場合は、その場に居ない人を引きずり落とし、こき下ろすことによって短期的な快楽を得ることができます。

・匿名で
・いつでもどこでも
・ソファに寝転びながらでも
・居酒屋で飲みながら
・自分は何のリスクも取らずに
・スマホ一台で

優秀な人を批判し、こき下ろすことができる。
そうやって「自分より優秀な、損失になり得る対象」の相手を、批判することによって、快感を得ているわけですね~

私が通っているビジネススクールは、愚痴や悪口は絶対に許せない人たちの集まりですが、恐らくそういう価値観を持った人たちは少数派なのでしょう。

https://note.com/orrm_grks/n/n40cac7865413

インスタントに快楽を得ることができる愚痴や悪口を「言わない」という選択肢が、そうとうマイノリティな生き方。

そして、愚痴や悪口を言う人たちが「普通」なんだと思います。

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