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歪なロシアの経済と軍事費

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ロシアのGDPは世界66位

今回は短めに。引き続いてウクライナ情勢についてです。

ウクライナに戦争を仕掛けてから、9日間経っています。戦争を仕掛けたロシアに対して、金融凍結やSWIFT(銀行間の国際決算システム)の排除、天然ガス事業からの撤退、スポーツ界からの締め出しなど、様々な制裁を課しています。

ロシアのGDPは、2020年の時点では、10,115米ドルと世界では66位であり、日本の1/4程度です。経済制裁の影響は、ロシアの一般市民に大きな影響を及ぼしている状況です。

超富裕層が国の総資産の6割を保持

GDPが高くないロシアですが、最近になってよく言われてきている、新興財閥「オリガルヒ」を始めとする、超富裕層は国の総資産の6割を保持していると言われています。

ロシアの人口は1億4000万人ですが、国の総資産の6割を所有していると言われている超富裕層は、全人口の1%に至っていません。つまり、国の総資産の4割を、残りの1億3000万以上の人達と考えられるでしょう。

GDPが66位と高くないロシアにおいて、6割が一部の超富裕層に渡っていることを考慮すると、相当な貧富の格差があり、ロシア国民は経済的に恵まれていない生活を送っていると、容易に考えられるでしょう。

軍事費は世界4位

そして、ロシアの軍事費を見てみましょう。

2020年時点のデータによると、617億ドルです。この数字は、アメリカ、中国、インドについで、第4位です。

ちなみに核兵器の保有数に関しては、2020年時点でロシアは6500個持っており、アメリカ合衆国と双璧をなしています。

経済成長は軽視している?

軍事費が上位に来ている国は、アメリカ、中国、インドと人口も経済規模も大きな国ですが、ロシアはそれらの国と比べると、人口は日本とは大きな差はなく、GDPに関しては日本の1/3程度と、あまり高いとは言えない国です。

国民の豊かさを示す指標として参考にしたいのは、観光客の多さと考えましたが、総務省による訪日外国人の数を見ていると、ロシアよりも人口が少ない西欧の国が年間10万人以上来日しているのに対して、2018年の9万が最高で、それまでは5〜7万と半分以下という状況です。

人口1億4000万人と考えると、来日するロシア人がかなり少ない印象を感じるでしょう。イギリスやフランスは、ロシアの人口の半分以下ですが、訪日外国人の数では4,5倍ほど差をつけているのが現状です。

観光ビザの取得しやすさで各国に差があることを考慮しないといけませんが、このようなデータを見る限り、ロシアでは超富裕層に国内の富が集中しており、一般市民にはあまりお金が流れていないのではないかと推測できるでしょう。

本来なら、ハバロフスクやウラジオストク、もしくはサハリンやカムチャッカ半島から、多くのロシア人が観光に訪れるものかと思いますが、総務省のデータから考えると、極東のロシア人があまり日本に訪問していないのは確かでしょう。本来なら、ハバロフスクやウラジオストクの空港から、日本全国の空港へ直行便が多く出ていてもおかしくないものですが、地方都市で直行便がほとんど就航しておらず、就航していても冬場が中止されているなど、限定的なものが多いです。

極東に限らず、モスクワやサンクトペテルブルクから、日本に訪問するロシア人ももっと多くてもおかしくないと思いますが、ロシアよりも更に遠い西欧の訪問者よりもずっと少ないのが現状です。

これから考えられることは、やはりロシアの一般市民は所得が少ないのは、それなりにイメージできることではないかと感じるものです。

ロシア兵は貧困層が中心?

ロシア人の所得が少ないことを考慮すると、観光や娯楽を楽しむほどの余裕は十分にあるとは考えられず、かなりギリギリの生活を送っている貧困層も多いことは考えられます。

ウクライナ軍の捕虜となったロシア兵の中に、シベリアに住む少数民族のブリヤート人の兵士がいることが話題になっていました。モンゴル人に近い民族ですが、全国的に招集されていたことが考えられるでしょう。

多くの兵士が若者が多かったことも考慮に入れるならば、経済的に恵まれていない貧困層が、ロシア軍に志願していることは十二分に考えられるでしょう。富はオリガルヒが独占し、富を得られなかった貧困層は、ロシア軍が職を提供するという名目で、人員を確保するもの考えられてしまいます。

ウクライナ侵攻では、多くのロシア兵の士気が低下しており、ウクライナ軍へ投降している姿が見られてはいるものの、同時に今もなお破壊活動を繰り返してしまっているロシア兵を見ると、軍隊と切り離されてしまうと、食べていかれない状況も考えられるでしょう。

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