#16:こんなときだから♪グリーグ
グリーグ:「春に寄す」
今日はどうか目を瞑ってお聴きください。
花見もVRも映像にも頼らない。あなたの想像力だけで春を満開にしてください。
ブワッと脳内にあなただけの春を咲かせて欲しいのです。
おそらく作曲者のグリーグ自身がそうやってこの作品を作曲したから。
グリーグ(1843-1907)はノルウェーの作曲家であり,国民的な音楽家として愛されました。
曲調は情熱的なものから,少女の愛くるしさを感じせるものまで,とてもドラマティックな作曲家というイメージが家主にはあります。
お髭のおじさまだけど,音楽から可愛らしさが垣間見えるのも魅力的です。
そんなグリーグですが,デンマークの旅行中にふと故郷のノルウェーが恋しくなります。居てもたってもいられなくなった彼は,ノルウェーの美しい自然を讃える曲を作曲しました。
それが,本日お送りする「春に寄す」です。
友人に宛てた手紙に,特に音楽的に新しいことは何もないのだけれど,故郷を恋しく思う率直な気持ちを曲に込めた,と書き記しています。
北欧の自然,故郷の景色,そして春への思い。
とても短い曲ですが,グリーグの思いがあふれる愛らしい作品です。
思うように外出できない日々が続いていますが,こんな時こそ,想像力は無限です。
素敵な春を咲かせてくださいね。
今日もみなさんにとって,素敵な一日でありますように!
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