見出し画像

来訪型マーケティング(2024年7月)

「来訪型マーケティング」
SNSで情報発信して、工場に集客することを起点に様々な交流ビジネスを展開する。下川織物のビジネスのことをそう呼んでいます。具体的にどんなことが起こっているのか、その成果をご紹介したいと思ってます。

2週間滞在したマーク

今年の4月に下川織物を訪問したアメリカ人のマーク・マクダニエル。今年の2月に日本にやってきて、日本の各地で伝統工芸・職人の世界を学んでいるとのこと。特にテキスタイルに興味があるとのことでした。色々と話しているうちに「下川織物に長期滞在して、久留米絣を学びたい」という話になりました。実際にどの程度の気持ちなのか、まずは滞在してみないとわからないし、4月の時点で5月からインターンでフランスの学生を迎え入れることも決まっていたので、「具体的にいつ頃訪問したいのか希望があれば、また連絡してね」とその場では返事をしていたのですが。

主に絣の仕込み作業を毎日過ごす日々でした

それから間もなく「7月になったら、2週間ほど滞在していいですか」と連絡が来たのは、5月になってからでした。その時点では多少は半信半疑の部分もありましたが、彼は、とても真面目で日本語がとても上手は青年でしたので、間違いなくくるだろうとは思ってました。
実際に来てから、想定以上のことで驚いたのは、彼は来たその日から下川織物にフィットしたことです。私の家族、工場のスタッフとも一瞬で打ち解けました。この辺りの感覚は、経験ですぐに分かります。その時点で「あ〜最初はお試しで2週間ね」と言ったけど、彼なら半年以上滞在しても大丈夫だなという気持ちになれました。

京都、大阪から久しぶりの再会を果たした仲間たちとの懇親

マークが滞在した2週間の間にも、連日の訪問者がありました。のちにマークが僕に話したのは、「ここは本当に毎日いろんな人が訪れて刺激的ですね」
工場で毎日、絣作りの作業をしているだけなのに、なぜか連日いろんな方が訪問してくるという感覚なのでしょう。
この日も京都から(6年ぶりくらいの再会)、大阪から(3年ぶりくらいか)、地元のビジネスパートナー。夜は、みんなで会食で盛り上がりました。

FM福岡に出演。見学で同行したマークも一緒に記念撮影

また、ある日は、FM福岡の生放送に僕が出演することになり(絣組合のイベント告知のため)マークも見学で同行しました。職人は、工場の中で黙々と作ることは、とても大事だけど、それを伝えることも同じように大事なんだということが言いたかったのです。

ミラノから訪問者。カルロッテさんと記念撮影

マークは、いつか日本に行くことを夢見てアメリカで日本語を勉強してきたというだけあって、日本語でコミュニケーションがとれます。そのことは工場のスタッフ、私の家族と交流する上では、大きなアドバンテージになりますね。イタリア・ミラノから訪れたカルロッテさんとは英語で話す必要があったのですが、マークが通訳してくれたおかげでかなり助かりました。近い将来、ミラノに招待されて久留米絣の講演を行うことも夢ではなさそうです。イタリアの方々との接点は近年増えてきているので、これはもう来年あたりイタリアに行くことが実現しそうな予感。

下川織物スタッフとの別れの日が

下川織物のスタッフは、近年世代交代がすすんで「ママさん職人」が増えています。その結果、夏休み、冬休みになると勤務時間が短くなる方が増えるので、全員揃っての記念撮影とはいきませんでしたが、マークを囲んでの1枚を撮ることができました。そして、この写真を撮ってくれたのは、この日イタリアからの訪問者カルロってさん。工場見学で出会うと、会ったその瞬間から、打ち解けて仲良くなれるので不思議。

7月27日の日本経済新聞

「何でもランキング」という企画で、下川織物は「第8位」にランクインしました。ありがとうございます。専門家・有識者の客観的な視点からも全国的に見て注目に値する取り組みだと評価いただいたことは大きな自信につながります。

ある日の工場見学の様子


見学は、有料・無料いくつかのコースを用意

集客型マーケティングには、もちろんメリット・デメリットはありますが、
一番のメリットは
・営業
・リクルート(インターン含む)
・商談
・商品開発
・小売
・取材対応(情報発信含む)
「全ての業務をコンパクトに行えること」だと思います。
一社単独で行うので、即断即決、実行までのスピードが最速で行える。

インターン、お取引さまなどがどのように感じていただいてるかは
一部をYouTubeで公開しています。

「オープンファクトリー」「ネットワークビジネス」を掲げて、その成果は
様々な相乗効果を生んでいます。個人経営規模なので、その規模感の範囲内での成果かもしれませんが、何よりもやりたいことに挑戦する気持ち「自己実現」の達成感は、毎日が楽しくなります。
ここでのご紹介は、一部に過ぎませんが毎日の出来事でもあります。

久留米絣織元 下川織物
E-MAIL  info@oriyasan.com
URL     https://oriyasan.com
instagram   http://instagram.com/shimogawakyozo/
facebook     https://www.facebook.com/shimogawaorimono
X       @kasuritter
YouTube   https://www.youtube.com/channel/UCOZennIqkscFGNJLwnTOyKg
Threads https://www.threads.net/@shimogawakyozo

いただいたサポートは、職人の育成など有意義に使わせていただきます。