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#24:2030年から2050年へ:持続可能性の確保🌍

東京大学理事でグローバル・コモンズ・センター ダイレクターを務める石井菜穂子さんが、
令和3年6月22日に財務総合政策研究所で講演された際の資料

「Global Commons Stewardshipで日本と世界を駆動する」
https://www.mof.go.jp/pri/research/seminar/fy2021/lm20210408.pdf

から気になった内容をご紹介しつつ、
僕自身の考えも書かせていただければと思います。
今回は、「2030年から2050年へ:持続可能性の確保」という項目からです。

上記資料の表紙をめくった10ページ目のタイトルが、

2030年から2050年へ:持続可能性の確保
地球環境の制約内で、社会・経済ニーズを満たす

となっています。

まずはじめに、
持続可能性については、
過去の#23の投稿で、

持続可能な」という言葉の意味は、
「人間の活動が地球の環境を汚染したり破壊することなく、未来の世代も美しい地球で平和に豊かに、生活をし続けていけること」という意味だと思います。

と書かせていただきました。

次に、
2030年と2050年が意味する内容についても、
以前#23の投稿で、地球温暖化に関連して取り上げましたので、そちらもお読みいただけたら幸いです。

読み気あるかい!
という方のために、汗↓
2030年は、SDGsが2030年を期限に、「世界中の環境問題・差別・貧困・人権問題などの課題を、世界のみんなで解決していこう」という計画・目標を立てていることに関係しています。

2050年について言えば、
・世界の多くの国々が、カーボンニュートラル(二酸化炭素排出量実質ゼロ)を掲げていること

・グローバル・コモンズ・センターの目標である、

2050年にどうやったらプラネタリー・バウンダリー(地球環境の安定を保てる限界値)を飛び越えずに、持続可能な経済成長ができるのか。

出典リンク:https://www.u-tokyo.ac.jp/focus/ja/features/z1304_00121.html


などが関係しています。

このように見ていくと、
地球環境とわたしたちの経済活動は表裏一体の関係にあることがわかりますね。
それもそのはず、わたしたちは地球の恵みや、地球に住まう動物、植物、鉱物などの命に生かされているからこそ、経済活動を行うことができるからです。

地球を守ろう!という意識も尊いですが、
一方で、地球人類(自分たち)を守ろう!
ということでもある
と思います。
その理由は、
自分たちの蒔いた種によって自分たちの生存を危うくしている。
という面があると感じるからです。

タイトルに戻りまして、


2030年から2050年へ:持続可能性の確保

とあります。
まだ2030年は来ていません。本投稿が2021年現在ですので、あと9年ほどありますが、僕はこの9年がものすごく大切な時間になると思うのですよね。

2030年までには、
僕たちの世の中にも様々な変化が訪れることでしょう。
未来に起きることを正確に予測することは難しいのですが、
僕たちに今できることを決定していくことは、
わたしたち一人ひとりの自由意志と責任に任されています。

あと9年ほどをどのような想いと行動で生きるかによって、
2030年→2050年の道筋も変わってくるのではないかと思います。

今後、CO2の増加や温暖化以外にも、
・環境(水、大気、自然)汚染
・気候変動による、干ばつ、山火事、台風、大雨、洪水
・生態系の異常
・疫病やウイルスの蔓延
・食糧危機
・地震
・火山の噴火
などが世界各地で起きた時、
世界中で協力し合って、助け合ったり、必要な物資などを分かち合ったりすることがますます重要になってくるかと思います。

できれば、これからも気候変動や天変地異が起きずに平穏で平和な日々が続くことを願っていますが、
現在の地球の状況を見ていますと、起こるべきものは起こるという感じもします。

それらが起きることはネガティブな出来事だと感じるかもしれませんが、世界中で協力し合って、助け合ったり、必要な物資を分かち合うことで、
「地球人類が皆繋がっている」という意識を持つことができれば、これまで各国で争いあっていたことも、別の解決方法が見つかるかもしれません。お互いをより理解し合う取り組みが進むかもしれません。
起きることそのものを変えられなくても、起きたことに対して、どのような想いと行動を取るか、プラスに転換していけるかは、わたしたちの選択次第です。

その選択の繰り返しが、
これからの地球の未来の命運を握っている
と考えれば、どのような地球の未来をみんなで迎えられるかも、わたしたちにかかっていると言えるのではないでしょうか。

ポイントは、
・地球との調和
・自然(地球に生きる動物、植物、鉱物などの仲間たち)との調和
・人類同士の調和

だと僕は考えています。

再びタイトルに戻りまして、(脱線すみません、、)


地球環境の制約内で、社会・経済ニーズを満たす


とあります。
これは現在の僕たちの社会・経済活動が、
地球環境を維持できない規模で行われている。
ということへの提言だと思います。

制約内で、ニーズを満たすように。
と言われると、みんなでガマン大会せなアカンのかい!?
という印象を受けるかもしれません。

でも、僕個人はまったく異なる見解を持っています。
それは、
既に地球は僕たち人類が豊かで幸せに生きるために必要なものは、
もう充分与えてくだすっている。

のではないかという見解です。

僕はこの見解に基づいて、
例えば、何の資源が足りない場合、
ではどうやって足りないところに「分け合って」いけばいいのか?
ということについて、考えること
ができれば、
現在複雑と思われる問題もずっとシンプルに解決されていくのではないかと考えています。
それは、飢餓の問題なども同様です。

それは、かつての共産主義のような、
強制分配などの「結果平等」を意味しているではなく、
例えば、飢えて、死んでいく人たちの苦しみに対して、
それを自分の痛みのように想像できるかどうか。
その人たちの喜びを自分の喜びとして捉えれるか。
その心が問われてるだけなのだと思います。


飢えて死んでしまうかもしれない・・・

そのような恐怖心と、悲しみと恐れがあると、
人のものを奪ってでも、自分のものとして蓄えたいという欲によって、
富というものをひとり占めする人たちも出てきます。
その結果、飢えて、死んでいく人たちがいるのではないでしょうか。

多くの苦しむ人々に対して、何とか力になりたいと思う「分かち合い」の想いを持って、行動することさえできれば、
それが苦しむ人を救うことになり、ひいては「分かち合い」の想いを持つ人自身も幸せを感じる。

人って本来そんな風に創られているんじゃないかなぁ。
そんなことを考えたりしていました。

最後に、タイトルの下の図表に、


社会・経済システム転換の
Pathways


とあります。

Pathways!?
急にここだけ英語になったぞ、ナニィ汗
・・・ということで、
一応調べてみました。

Pathways(パスウェイズ)とは、
(複数の)経路や道筋というような意味
でした。

繰り返しになりますが、
社会・経済システム転換のPathways
その道を行くパスポートは、
「人類レベルでの分かち合い」
ではないかと思います。


Pathways for socio-economic system transformation,
The passport that goes that way is
"Sharing at the human level"


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note
https://note.com/beyondscience/n/n62595ce4e4ec


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