#18:グレート・アクセラレーションって?
東京大学理事でグローバル・コモンズ・センター ダイレクターを務める石井菜穂子さんが、
令和3年6月22日に財務総合政策研究所で講演された際の資料
「Global Commons Stewardshipで日本と世界を駆動する」
https://www.mof.go.jp/pri/research/seminar/fy2021/lm20210408.pdf
から気になったワードをご紹介しつつ、
僕自身の考えも書かせていただければと思います。
今回は、「グレート・アクセラレーション」という言葉についてです。
上記資料の表紙をめくった3ページ目のタイトルが、
人新世をもたらした”The Great Acceleration”の巨大な環境負荷
で始まります。
なにやら凄そうなタイトルですが。。
大変そうな感じは伝わってきます。
The Great Acceleration・・・
わからんですね、
早速調べてみると、カタカナだと、
グレート・アクセラレーションというそうです。
これでもまだわからんですね・・・
より詳しく調べてみました。
「10+1 website」のサイトによると、
グレート・アクセラレーションとは、20世紀後半における人間活動の爆発的増大を指す言葉である。第二次世界大戦後に急速に進んだ人口の増加、グローバリゼーション、工業における大量生産、農業の大規模化、大規模ダムの建設、都市の巨大化、テクノロジーの進歩といった社会経済における大変化は、二酸化炭素やメタンガスの大気中濃度、成層圏のオゾン濃度、地球の表面温度や海洋の酸性化、海の資源や熱帯林の減少といったかたちで地球環境に甚大な影響を及ぼしている。
出典リンク↓
https://www.10plus1.jp/monthly/2017/01/issue-09.php
とのことでした。
グレート・アクセラレーションは、日本語では大加速や大加速化、人類活動の巨大な加速とも呼ばれています。
これによって、今文明の地球の歴史上、人類(Homo sapiens)というたった一つの種が地球全体の環境を変えてしまう初めての出来事になるとも言われているようですね。
資料に目を戻しますと、
・人間こそが、地球環境の運命を決める力。地球環境はもう与件ではない。
とあります。
運命を決める力!?
だいぶこれはどっしりプレッシャーがかかってきますね。
与件とはなんでしょう?
与件の言葉の意味は、
推理や研究の出発点として与えられ、あるいは仮定される事物。
ということです。
つまり、
人間が地球環境に影響を与えているのではないか?
と考える時代はもう終わったという意味合いなんだと思います。
もし、わたしたちに運命を決める力が本当にあるなら、
この地球の未来をどうしていけばいいのでしょうか。
それは行動と想いにおいて、
舵を良い方向に切っていくしかないのだと僕は考えています。
世界中のみんなが幸せで豊かにあろうと経済活動を活発にすればするほど、
地球の持続可能性から遠のいているということは、
どこかでわたしたちは進むべき道を違えているのかもしれません。
経済のあり方、地球環境に対する考え方、
わたしたち自身の幸せや豊かさの価値観について、
今パラダイムシフト(転換)が求められているのだと思います。
地球に生まれたすべての人が、
幸せに豊かに暮らせる地球にしたい。
この想いにおいて一致団結して、
皆で力を合わせれば、きっとその先に、
次の新たな地球の未来をみんなで迎えられるのではないでしょうか。
“The Earth never gives we more than we can handle.”
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