プロ野球新入団選手紹介~#2木澤尚文~
勝手に新人選手を紹介するシリーズ、2回目は東京ヤクルトスワローズ木澤尚文投手です。
木澤投手は慶應義塾のエースとして、神宮球場を盛り上げてくれました。個人的には2020年のドラフト候補の中で一番好きな選手だったんですよね、最強のクローザーになれる選手だと思っていたのでオリックスさん指名してくほしいなーと思いながら運命の日を待っていたことを覚えています。
この記事では木澤投手の過去の実績、スワローズでの起用法等を考察していきたいと思います。
1.プロフィール
生年月日:1998年4月25日←月日が僕と同じで驚きました(笑)
身長:183cm
体重:85㎏
投/打:右/右
経歴:八千代中央シニア→慶應義塾高校→慶應義塾→東京ヤクルト
2.MAX155㎞/hの変化球投手
メディア等ではMAX155㎞/h右腕と紹介されることが多いですが、僕の木澤投手の一番の印象は鋭く大きく落ちるカットボールです。変化球は他にも1スプロットとカーブを投げます。木澤投手を見たことがある方ならば、カットボールの印象を持っている方も多いのではないのでしょうか?下の動画を見てもらえばわかると思いますが、カットボールで空振りを奪う場面が多く見受けられます。右打者の外、左打者の膝元に投げ切れるコントロールもあり、140km/h前後で鋭く落ちるボールはバッターにとっても脅威でしょう。木澤投手の変化球の考え方についてはインタビュー動画(1:38~)で語っていますので、是非見てみてください!
〇変化球
・カットボールはストレートと同じような軌道で落とす
・スプリットは回転数は少なく打者の手元でシンカー気味に落とす
・カットとスプリットで対になる変化球という認識
投球フォームも自粛期間中に見直したようです。インタビュー動画(3:08~)
〇投球フォーム
・以前は下半身を沈み込ませて、歩幅を広げて投げる投球フォーム
欠点であったリリースポイントの乱れを修正するために、臀部を徹底的に鍛えた
・結果的に歩幅が6歩半から6歩に狭くなり、前傾して力か伝えやすくなった
・低めの球筋の改善、シュート成分の改善になった
インタビュー動画からも身体のことや、ピッチングの物理的なところまでよく勉強しているなという印象を受けました。謙虚に理論的にゆっくりと話す姿が印象に残る好青年という感じですが、ひとたびマウンドに上がれば絶叫しながら闘志を全面に押し出す投球スタイルはギャップがあっていいですね!
3.評価が安定しなかった学生時代
僕個人的には好きな
木澤投手は中学時代八千代中央シニアでは全国制覇も成し遂げています。慶應義塾高校時代も故障に泣かされ、大学1年次もリーグ戦の登板はできませんでした。3年春は2戦目の先発を任されるまでになりました。通算成績は以下のリンクから飛んでみてください!
81 2/3回で103奪三振を奪っているあたりは流石ドラフト1位いう感じがします。しかし、最終シーズンでは防御率3.11と圧倒的な数字を残せていた訳ではありませんでした。長いイニングを投げいると変化球が浮いてくる場面や、ストレートが走らず痛打される場面があったなという印象です。実際ドラフト前も人によって評価が分かれていました。
4.先発投手で勝負へ
木澤投手が入団するのはヤクルトです。大学時代に引き続き神宮球場を本拠地に戦ってくれるのは六大学野球ファンとして嬉しい限りですね!
ヤクルトは近年投手陣のコマ不足に悩まされています。木澤投手もコンデションに問題がなければ、1年目から登板機会があることが予想されます。
2020年は年間通してローテーションを守ったのは小川投手ただ一人だけでした。そこに続くのが高梨投手、石川投手な訳ですが、ここに割って入ることを首脳陣も期待しているのではないでしょうか?本人も先発ローテーションに入る気が満々なようで、プロではまず先発として勝負して行くようです。
木澤投手が先発するにあたって心配な点が1点あります。
小さな変化球が無いことです。
①先ほども書きましたが持ち球としてはストレート、カットボール、スプリット、カーブの4種類となっています。どのボールも大きく変化するボールです。現代野球で先発投手として生きて行くためにはボールを動かしてゴロを打たせる技術というのは必須条件です。木澤投手が小さな変化球を投げていないたことはとても気になります。ただ、、、2020年の秋にツーシームを投げている疑惑があったので、今後、木澤投手がムービング系のボールを投げるのかに注目してみてください!
5.最後に
課題はありますが、伸び代がまだまだある投手です。いきなり1軍の戦力になるかどうかは微妙なラインにいるとは思いますが、全ての面でもうワンランク上に行ければどうなるのかと想像するだけで楽しくなります。
今後の活躍に期待です!