おり桐戦争 #14 森の奥地でキャンプ
おりおり軍は撤退を余儀なくされ、拠点の軍事基地が舎弟達に乗っ取られたという連絡を聞き、近くの森に逃げ込んだ。電波妨害の件はもう解決したらしく、佐藤を抱えておりおりナイトは森の奥へ行き、店から食料を貰って来たという仲間にこちらに向かうように連絡を取る。
数十分後、全員が揃い、舎弟達に見つからない様、奥地でキャンプをして一晩過ごす事になった。
おり「さ、佐藤!?どうしたんだ!?その怪我は…!」
佐藤「実は敵のパンチを喰らって怪我を負ったんだ。」
カン「病院に連れていきたいが、外には敵が徘徊しているようだな。」
バナナキラー「そして、これが店長から貰った食料だ。」
食料はバナナ二房、板チョコが一枚、ミニトマト5個しか無かった。当然、怪我をした佐藤に優先的譲る事になった。
おり「やはり、今は佐藤に多めに食わすべきだ。佐藤が一番苦しそうだからな。」
カン「そうだな。」
佐藤「お、おう…」
その時、おりおりドンキーが近くの岩がドアの様になっている事に気付く。
おり「な、何だ?このドアは。人が住んでんなら出てきてくれ。仲間が死にそうなんだ。」
すると、ドアが開き、一人の少年が出迎える。
「僕はアイロンドンキーです。どうかしましたか?」
おり「実は、仲間が死にそうで、助けが必要だったんだ…」
アイロン「それなら僕の家に蘇生アイロンがありますよ。」
おり「そうか、ならありがたく。」
一同は彼の家に入る。中は森の中とは思えない綺麗さだった。
アイロン「これが『蘇生アイロン』です!」
彼はそう言って、佐藤の傷にアイロンを掛けた。すると、佐藤の傷はみるみる内に治っていった。
一同「す、すげぇ!このアイロン!」
アイロン「今日は一晩ここで過ごすと良いですよ!食料も沢山ありますし。」
カン「ならありがたく使わせてもらうよ。」
そして、一同はアイロンドンキーの家で一晩過ごす事にした。
そして、次の日の朝
おり「昨日はありがとう!」
アイロン「いえいえ!どういたしまして。所で、皆さんはどうしてこんな所に来たんですか?」
おり「実はかくかくしかじか…」
アイロン「なるほど、その桐野江組の舎弟達がこの森の周りにいると…なら俺が倒してこよう。」
彼は外へ飛び出し、森から出ると、舎弟達を次々へと殴り倒した。
アイロン「これで帰れますよ!」
おり「よし、これで後はこの戦争を終わらすだけだ。」
アイロン「え?戦争…?まさか今戦争が…」
佐藤「その通りだ。」
アイロン「なら僕も新戦力に加わります!子供ですが、おりおり族なんで、そこら辺の人よりは強いはずです!」
バナナキラー「分かったぞ。ならついて来い。今俺達の拠点が桐野江組に乗っ取られちまったんだ。だからそこの奪還戦を行う事が今日の目標だ!ついて来い!」
アイロン「分かりました!」
こうして、アイロンドンキーを仲間に加えた一同は、拠点の奪還戦に向かうのだった。
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