《有料・冒頭試読》【オリオンズ&マリーンズ・背番号の系譜/65】「63」小野晋吾、種市篤暉M投手の出世番号に
(写真 中央・育成から支配下へ盗塁王の13代和田康士朗、左上から・現役最後に63に変更した2代三浦方義、川崎時代は63の代名詞だった徳武定之コーチ、63から出世した8代小野晋吾、右上から・63最長12年背負った11代青松敬鎔、63から主軸に成長12代種市篤暉)
(65)「63」小野晋吾、種市篤暉M投手の出世番号に
背番号63の系譜は面白い。コーチの背番号だったが、川崎時代は徳武定之がコーチ、二軍監督として背負い、他コーチが背番号を変更する中10年背負った。
マリーンズとなって最初に背負ったのが東大出身の小林至。そして小野晋吾に引き継がれる。「石の上にも6年」といわれたが63を出世番号にした。そして、種市篤暉も見事に小野晋吾に続いた。和田康士朗は63の系譜で初めて外野手として背負っている。
----- 現在の背番号「63」 -----
★《13代》2020(R2)年〜2025(R7)年・6年目 和田 康士朗(わだ こうしろう) 外野手(25年は在籍8年目)
1999年1月14日生(入団時19歳)、左投左打
埼玉・小川高–クラブ/都幾川倶楽部硬式野球団–独立L/富山–千葉ロッテ(18〜)
【和田 康士朗 背番号変遷】122(2) ⇒ 63(5)
2017(H29)年の育成ドラフト1位で独立リーグ・富山から入団した和田康士朗が、3年目の20(R2)年開幕前の6月1日(新型コロナ禍で開幕延期)に支配下契約を結び、背番号を122から63に変更して引き継いだ。高校時代は陸上部(途中退部)に所属し野球部は未入部でクラブチームでプレーしていた異色の経歴の持ち主。
その20(R2)年は開幕一軍入り。開幕戦で代走で初出場し初盗塁を決める。その後代走、守備固めとして出場し、8月16日の日本ハム12回戦(ZOZOマリン)に1番中堅で初スタメン出場を果たすと初安打を含む猛打賞を記録する。以降、ヒットは単発に終わるもシーズン最後まで一軍ベンチに入り、最終的に71試合に出場しリーグ3位の23盗塁を記録。しかし、打率は.203と伸びなかった。
21(R3)年も開幕から一軍ベンチ入り。ただ、前年同様代走や守備固めが中心でスタメン起用は少なくなる。そんな中でも塁に立つとしっかり盗塁を決める。最終的に前年の96打席を大きく下回る24打席ながら、96試合に出場し24盗塁を記録。チームメイトの荻野貴司、日本ハムの西川遥輝、西武の源田壮亮と並んで盗塁王に輝いた。24打席での盗塁王は、NPB史上最少打席数の盗塁王となった。また、BCL出身者では初のNPBタイトル獲得者となった。
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