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日本エコハウス大賞奨励賞の受賞
11月22日、日本エコハウス大賞のシンポジウムが開催されました。
おりなす設計室が設計・監理を担当した「小平株式会社本社HARBOR(以下HARBOR)」は今年7月時点で「集合住宅・小規模施設部門」での奨励賞を受賞しました。
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今回はその締めくくりとして、審査員によるシンポジウムや優秀賞などに選ばれた事例の表彰が行われました。
奨励賞を含め受賞者には、シンポジウム&懇親会の案内が来ていたので、「全国でエコハウスに取り組む方々とお会いしたいし、もし審査員の皆さんの講評を聞けるなら聞いてみたいなぁ」と思い、東京ビッグサイトへ駆けつけました。
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嬉しい再会
受賞者用の席に着いて周りを見渡すと偶然にも見知った顔が。4月にドイツ・スイス視察でご一緒したメンバーのひとり、「岡崎製材株式会社」の八田さんでした。
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岡崎製材さんは自社オフィス
「次世代戦略型オフィス オフィス・ラボ」
で同じく奨励賞を受賞されていました。
ドイツ・スイス視察のメンバーと日本で会えるとテンション上がります。
嬉しいサプライズ
シンポジウムは、進行を務める木藤さん(建築知識ビルダーズ編集長)からトークテーマが提示されて進みました。
ひとつめのテーマは
「集合住宅・小規模施設部門でどんな審査を行ったか」。
開始早々、スクリーンには弊社が提出した「HARBOR」のエントリーシート(竣工写真、図面や文章で構成したプレゼンシート)が登場。
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木藤さんからは
「こちらは奨励賞ですが、(最終選考に)ノミネートされてもおかしくない作品」
とご紹介いただきました。
事前に聞いていなかったので、とても嬉しいサプライズでした。
ハイレベル化と難航する審査
シンポジウムを通して、審査員を務めた皆さんの審査の視点を伺っていると、八回目を迎えて全体のレベルがとても高くなっている事を思い知ります。
日本エコハウス大賞は、その名前にあるような「省エネルギー性能」だけを評価しているコンテストではなく、次の項目が総合的に審査されています。
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さらに「集合住宅・小規模施設部門」においては、そこに至るストーリー性までもが審査に影響していました。
もはや断熱性能は差別化の要素ではなく(そもそも断熱性能が優れたものしかエントリーして来ないため)、より幅広い意味で「持続可能性のある住宅・建築」を目指した事例が求められています。
懇親会と講評
シンポジウム・表彰式が終了し、懇親会へ。
そこでは、審査員のひとりである建築家の伊礼智さんに「HARBOR」のお話を聞くことができました。
以前お会いしたのは独立前で多分6〜7年前。
それ以来ぶりだったので、改めてのご挨拶がてら「最初にスクリーンに出た鹿児島の事例で奨励賞をいただいたものです」と伝えると
「あぁ!あれは良かったねぇ!」
と言ってくださいました。
あぁ!泣いてまう!と思いました。
実は受賞者にはどの審査員から票が投じられたかが伝えられています。正直、あまり満足のいく評価を得られていないように感じていました。
そのため、もっと辛いコメントが来るかも…と思いましたが、「少し前なら大賞とれてたかもね」と予想外の高い評価でした。
同じく審査員でエコハウス研究の第一人者である東京大学大学院准教授の前真之先生からも「素晴らしかった、見事。」というコメントと「これからのオフィスはこういうところに配慮がいると思ってる」とまた異なる視点からのアドバイスをいただきました。
また、木藤さんは「どうしても紹介したかったから一番最初に(シンポジウムのスライドで)出した」と。
実際、これのおかげで多くの方に注目して頂けました。
私と日本エコハウス大賞
日本エコハウス大賞は2015年の第一回からずっと追いかけていて、個人的に思い入れの強いコンテストです。そのときに大賞をとられた「もるくす建築社」さんの事例は「住宅・建築の意匠性とエネルギー性能、そして地域性」が見事にバランスする建築があることを教えてくれました。
これは今の自分に大きな影響を与えています。
そして独立を目指してからは、エコハウス大賞のエントリー&入賞が叶えられるような事例を設計できたら、と考えていました。
今回は入賞に至らなかったとはいえ、ひとつ目標に近づいた喜びがある一日でした。
来年はついに開催から10年目。
自信をもって提案できる九州のエコハウスを出したいと思っています。