夫を通して垣間見れた、男性が持つ「良く見られたい願望」
夫が鼠径ヘルニアになったらしい。
「ほら!」と見せて来るので見たら、本当に下腹の一部がポコっと出ている。
触ると柔らかく凹むのだけど、「本当に、これ鼠径ヘルニア?一度内科で診てもらった方が良いんじゃない?」と言ったのだけど、夫は「ネットで調べたけど、絶対ヘルニアだから、専門の病院に行って来る!」と言って聞かない。
どうやら夫が言うには、都内の専門クリニックが評判が良くて、値段もお安く、日帰り手術が出来るらしい。
しかし、ここはちょいと田舎で都内まで2時間以上はかかりそうだけど...。汗
「日帰り手術して、そんな遠くから電車で帰って来れるの?」と甚だ疑問だ。
おまけにタクシーなんか使われた日にゃ、メーターが怖くて見れたもんじゃない。
そう!お気付きのように、実は我が家には車がない。
数年前に静岡県浜松市に転勤していた時は、流石に購入したけれど、その後関東圏に舞い戻ると、あまり車の運転が好きではない夫も、ペーパードライバーで光輝くゴールド免許の私も、運転することが殆ど無くなってしまい、ドナドナしたのである。
我が家では、手放す事を「ドナドナ」と言っている。
ドナドナドーナ、ド〜ナ〜🎵
子牛を乗〜せ〜て〜🎵
の、「ドナドナ」である。
私と違ってIT系にめっぽう弱い夫に、「診察のネット予約が上手く出来ないっ。」と泣きつかれ、ホームページを見て、予約を手伝ってあげました。
すると診察の数日前、夫が私に聞いて来ました。
「下の毛、剃って行った方が良いかなぁ?」と。。
「おいおい、そんな事、知らんがな!」
「必要なら剃ってくれるんじゃないの〜?」
「心配なら、先生に聞けば良いじゃん。」
そう言われた夫は、いわゆるギャランドゥを自然のままにする決心をしたようです。
そして診察日当日、夫は仕事が休みなのに「綺麗な白いワイシャツが無い!」と文句を言い出したので、「なんで病院なのにスーツなの?どうして綺麗な格好で行くの?」と聞くと、「服を選ぶのが、面倒くさいんだよ!それに貧乏たらしく見えたら嫌なんだ!」と、聞かん坊のように駄々をこねる。
「青いシャツならあるでしょ?」と言うと、「汗が目立つから、格好悪くて嫌だ!」と。。
「でも、これしか無いのだから、仕方ないでしょ?」となだめすかして見送ったのだが...。
わざわざ都内まで行くと聞かないので、予約を取る時に、どんなクリニックなのか口コミを見ていたのですが、「看護師さんが可愛い〜!」と書いてあったから、「なるほど...。」と、夫の一連の行動と言動から、胸の内を察した私。
男って、単純だよね。
そしていつまでも子供だなぁ。笑
診察から帰って来た夫は、へとへとになりながら言いました。
「東京は凄かった!」
「いや、あのぅ、私東京生まれ東京育ちなんですが...。」
ちなみに夫も横浜市出身。東京と変わらないはずですが、今じゃ人混みとは無縁の生活に慣れて、すっかり身も心もお上りさんでした。笑
そして、手術は日帰りだけれども、「帰りは奥さんに付き添ってもらって下さい。」と言われたそうな。
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