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CPインフレとDPインフレとバイイングパワー(購買力)

コストプッシュインフレ(CPインフレ)とディマンドプルインフレ(DPインフレ)の区別は

バイイングパワー(購買力)

を中心に考えると分かり易いです。
というか、経世済民を主題とする以上、これをまず中心にして考えるべきなのです。

購買力、というのは需要者側が、可処分所得を充分に持っており、その所得を用いて、多くの商品・サービスを購入することができる能力のことです。

さて、それではまず、DPインフレをある図表で示してゆきたいと思います。

物価が上がるのに対して、需要者の所得がそれを上回る伸びを見せているため、需要者の購買力が増えています。
この状態なら物価が上がっても、需要者の生活が苦しくなることはありません。
因みに、赤文字の-50円の部分がデフレーションの状況であり、例え物価が安くても、所得はそれをカバーすることができないほどに低く、国民の生活が苦しい状態です。

次に、CPインフレについてみてみます。

CPインフレの場合、需要者の所得が上昇する以上の勢いで物価が上昇しています。この場合の物価上昇の原因は、戦争や災害など様々な要因がありますが、つまり、商品が手に入りにくくなり、高額になっている、ということです。そしてそれを購入するためにはさらに大きな所得が需要者に有ればよいのですが、その所得がない以上、購買力はマイナスの赤字で示された数字となります。
マイナスの赤い数字ということはつまり、このCPインフレはデフレと同じ状況になっていることを示しています。

つまりバイイングパワー(購買力)の面で見ると、CPインフレとデフレは同じものということができます。

では最後に、CPインフレからDPインフレにスライドさせてゆく経過を見てゆきます。

これは何を示しているのか、と言いますと、例えCPインフレであろうとその物価上昇を凌駕するほどの所得を需要者に与えれば、購買力を減退させることなく、

CPインフレをDPインフレにスライドさせることができる、ということです。

この原理が分からない主流派経済学の観点しか持っていない人物はCPインフレとDPインフレの区別がつかない状態に陥り、

「すでにインフレになったんだから、利上げすべきだよね?」

とか言い始めるわけです。

今の日本はDPインフレではありません。

CPインフレです。


先ずCPインフレ退治をDPインフレにすることで行わなければなりません。

喫緊の課題は

低所得者層への定額給付金です!(BIではありません)

皆さん、何卒大きな声を上げてゆきましょう!

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