信用創造④ ―諦める必要がないモノを、騙されて諦めた時代―
前回は「1.民間の信用創造」と「2.政府の信用創造」の違いで、2.は「負債を消滅する必要が無く、常に維持することができる」ことを説明しました。
「政府、中央銀行」という存在は「営利・利益が無くとも破綻することがない恒常的な赤字組織」だからです。
勘の鋭い人はもう分かっているはずです。
①政府の負債=政府の信用創造によって政府が債務不履行となり、財政破綻することはありません。
それでも「財政破綻する」と言っている人は、単なる嘘吐きです。
正直申し上げて、マスコミや一部の経済評論家、学者などは、完全に嘘つきだと、私は断言します。
さて、「政府の信用創造」について、①の他にあと4つを皆さんに覚えてもらいたいです。
②「政府の借金=政府の信用創造=政府の貨幣発行」
「政府の負債・借金」というのは「政府の信用創造」のことであり「政府の貨幣発行」のこと。
③「政府の負債を減らす=貨幣を消滅させる」
そして「負債・借金を減らす」ということは「貨幣を消滅させる」ということ。
④「政府の赤字」は「民間の黒字」
政府の信用創造が行われれば、「政府は赤字(負債・借金)」を出しその代わり「貨幣が発行」され、それが私たちの使用する貨幣(所得)となります。つまり「民間の黒字」のこと。
⑤「政府の黒字」は「民間の赤字」
政府が黒字を目指し、民間から貨幣を徴収すれば「政府の黒字」となり、民間市場は貨幣が減ってデフレ化(貨幣の希少性が増え価値が高くなり、同時に商品・サービス価格が減ること)し「民間は赤字」となります。
ここまで書けば、「信用創造」という「負債」が重要なものであり、「多くの国民が、言葉を変えただけの『印象操作』で簡単に騙されていた」ということに気づかされると思います。
是非、今回提示した①~⑤を覚えてほしいです。
「政府の信用創造」という「貨幣発行の為のプロセス」を「政府の負債・借金」と呼び変えるだけで、私たちは30年近く「貨幣を発行することを止め、更には消滅させていた」わけなのです。
さて、以下は単なる私の感想ですが、是非共感して欲しいことです。
想像してみてください。
あの時、貴方がお金が無くて諦めた
「勉強・就職・転職・恋愛・結婚・出産・介護・健康・医療・・・」
全ては
「信用創造」が適切に行われていなかったために諦めざるを得なかった。
これが原因です。