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今までの「作業で繋がるこどものOTルーム」と1年間の活動を振り返って。

みなさん、こんにちは!
初めてのnoteの投稿になります。
まずは開いてくださり、ありがとうございます。
山形で発達領域のOT(作業療法士)をしています「やま」と申します。

今回は、去年の春先から参加していた「作業で繋がるこどものOTルーム」が全て終了したので、その振り返りを書きたいと思います。

まずは、この企画を発案し、運営してくださった方々、講演してくださった先生方、本当にありがとうございました。


①初めて参加した日

やっと臨床に慣れ、国試の知識とICFだけで対象者を見て、何となく全体像を捉えている気になっていた、令和5年2月。

だけど、どこかプログラムに納得できなくてモヤモヤしている、そんな1年目でした(笑)

そんな中、Xで一つのポストを見つけました。
「子供達へのアプローチを知るいいきっかけかもしれない。」
そんな軽い気持ちから参加しました。


第1回目は、主に研究についてのお話で、正直なところ頭がついていった記憶がなく(笑)

でも、そこからどんどん対象者のアプローチに近づき、「肢体不自由児•脳性麻痺•ホームプログラム•DCD•学校支援•読み書き•CO-OP」等、様々な視点からののお話を聴かせていただき、
目から鱗が落ちるようなお話ばかりでした。

(それを臨床に反映しようと論文を調べると、
不思議と必然的に第1回目の知識が必要になるという…参加しててよかったです…。)


②実はウルっとしてた最終回

そんなこんなで迎えた最終回は、
高橋先生の自己効力感についてのお話でした。

「身体機能と自己効力感の両方があがって噛み合わさった時、主体性も上がって、自分で問題点の列挙や創意工夫したところを教えてくれるようになりました。」

この言葉を聞いた時、「1年間してきた事はちゃんと形になってきているんだな…。」と、カメラ外でグッと込み上げてくるものがありました。


③この一年に起きた子供達の大きな変化

私が1年目の時、個人差もありますが、
ほとんどの子供達の課題が「保護者からのニーズ」や「学年で必要となる課題」で構成されていました。

もちろん、それが完全に悪いという事ではありません。
親もチームの一員ですし、うまく言語化できない子の課題は親から聴取します。学校で皆に遅れないように練習する事も、活動や参加に直結するスキルが目標になるのも頷けます。

これらは一見、目標として理にかなっているように見えるかも知れません。

しかし、いつも疑問に思っていました。
子供本人は本当にその練習を望んでいるのか?
求めている事はその子のレベルに合ってるのか?

まあ実際は、「なぜ、僕が苦手な事をこんなにもやらないといけないのか。」という気持ちから、離席や注意散漫になることがほとんどでした。
これが、現実です。


しかし、年明けから子供達に大きな変化がありました。

「先生、これって練習できる??」
「僕、これできるようになりたいんだ!」

と子供達自ら教えてくれるようになったのです。


これは本当に自分でも驚きの変化でした。
初めに聞いた時は「おおお、いいよ??」と
大分戸惑ってしまいましたが、心の中ではガッツポーズをして喜んでいました。

実はこの1年間、
「作業で繋がる子供のOTルーム」を受けて、

子供達が1つだけでいいから、自分だけの作業を見つけて、できるようになるまでのプロセスを経験して欲しい!

とずっと思いながら介入をしてきました。

正直言うと,めちゃくちゃ難しくて。
今までそんな事を考えたこともなかった子供達にそれを聞くと、「んー無い!僕は周りの子と同じようにはできないから。分かんない。」
それで終了です。

なので、またルームに参加します。

今度は朝から晩までのルーティン、将来やりたい事、休み時間の過ごし方、時には作業療法士として、何ができるかを噛み砕いて伝えました。

子供ってすごくて、ちゃんと聞くんですよ。
理解しようとするんです。

そしてある日、1人の子供から「今のはどこを直したらいいんだろう?」と。はい、きました。
もちろん教えます。フィードバックを返します。

こうして練習プログラムについて、沢山子供達と意見を交わした1年間でした。


そんな日々を続ける中、
年明けの子供達の姿と、最終回の高橋先生の言葉が重なり、ここまでコツコツと積み重ねた経緯がしっかりと形になっていたことに気づくことができました。
次はこれを子供達のゴールに繋げていくプロセスを作っていけるよう、これからも子供達の作業療法や目標設定について、向き合っていきたいなと感じています。

おわりに

忘れないでおきたいのは、以上のことは私一人の力ではなく、理解してくれた仲間や保護者の方々、そして子供達の信頼と成長力のおかげだと思っています。

長くなりましたが、「作業で繋がるこどものOTルーム」の振り返りです。
読んでいただき、ありがとうございました。
またこういう機会があれば、積極的に参加していきたいと思います。

それでは、おやすみなさい🌙









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