夏 そして秋へ

夜 蛍の刹那 七曜の瞬き

貴方から無言の便り

風 新緑 何処からか花の微かな色香 夏世界へ誘う

淑女の名は 誰も知らない

梅雨 コンクリート道路

染みる雨と蛙の死体臭 夏映え

金魚は入道雲の空を泳ぎ

尾びれで悠々と秋に変える

蜻蛉は夏と秋の異次元から産まれススキを穂から穂へと浮気する

夕日に叶わない恋をしているから

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