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片想い短歌②

☆おはようの 名も知らぬ花 優しげに 心に残る 微笑みの人

☆バレンタイン 渡せぬ片割れの心臓 ほろ苦い指先を舐める 貴方の舌は極上に甘い と想い馳せる

☆悟られぬよう そっと隠した君の視線 胸に描いた恋の地図

『熱視線』
アナタの瞳を見て 胸焦がれるのは 恋の炎に焼かれたからでしょう 

『今年の青い恋葉(は)…』
夏の青葉よ
私の恋のように 激しく熱く燃え
秋には 哀愁漂わせながら枯れるの
そして 来年も飽きずに青い葉をつける 尻の青い恋を……

『嫉妬』
今宵の影も見えぬ月は アナタの美しさに隠れた 儚さに嫉妬して  そうして雲間から顔を出した永遠は よりいっそうの輝きを放ち アナタをさらってしまうように…

『庭月の秋』
庭月の秋 蜻蛉 飛び交い 彼岸花の血飛沫
蜻蛉さん 私の指先 恐れないね
蝶に変化した君は 私に触れさせず空を舞う 自由に





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