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【補足】銀箔を変色させて幻想的な色を作る方法

今回は下記の動画の補足と追記になります。

〈用意するもの〉
・本銀箔
(紙に貼った状態、貼っていない状態どちらでもok)
・アイロン(どんな物でもok)
・硫黄(いおう)シート(硫黄を塗布してあるシート)
・マスキングテープ(硫黄シートを固定するため)


動画のシーンに沿って説明します。

⬇︎まず銀箔は必ず本銀箔を使用します。
そして動画では麻紙に銀箔を貼り付けた状態で焼いています。

焼く際に使用しているのは硫黄シートと呼ばれるもので画材屋で購入することができます。取扱の無いお店もあるので事前にお店に問い合わせてください。(粉末の硫黄でも焼きは可能ですが、硫黄シートが手軽で使いやすいのでお勧めです)

価格はうろ覚えなのですが1000円〜2000円だったと思います。こちらもご確認ください。

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⬇︎硫黄シートの硫黄が塗られている面を銀箔に接着させて、その上からアイロンをかけていきます。
*動画ではスチームの状態でアイロンをかけています。
*個人的にはスチームの状態の方が青色が出てくれる確率が高いのでよく使用します。

アイロンをかける際は必ず動かしながらかけてください。アイロンを止めてしまうと箔の焼ける部分がアイロンの形になってしまいます。

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⬇︎アイロンをかけた後

このような感じで銀箔を焼くことができます。
アイロンの温度やアイロンをかける時間の長さでも色が変わりますので、何回か実験してみてください。

参考程度ですが下記の様なイメージです。

アイロンの温度が低い、アイロンをかける時間が短い→黄色〜オレンジ色。
アイロンの温度が高い、アイロンをかける時間が長い→黒色

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その後に日本画で彩色を行う場合はドーサを塗り、硫化を止めてから彩色を行います
*消臭スプレーやアクリルスプレーでも硫化止めに使えます。
*硫化止めをしないと硫化が進行して変色が進みます。

注意点

・硫黄は独特な異臭がしますので銀箔を焼く際は必ず周辺環境にご注意ください。スチームでアイロンをかける場合は特に異臭が広がりやすいです。

・硫黄の異臭は多量に吸い込むと中毒になる場合があるので、必ず風通しの良い環境でご使用ください。


〈この動画で使用しているもの〉

・硫黄シートは通販で販売している所が見つかりませんでした。
*ちなみに僕は京都にあるエビスヤ画材という日本画の画材を主に扱っておられるお店で購入しています。
エビスヤ画材

⬇︎銀箔(20枚)

〈箔の貼り方〉



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画家ザシキコゾウ
京都府在住。画家(アクリルor膠彩画)。現代社会に生きながら、人々の痕跡を見て暮らしています。人が沢山いる所に居ても、なぜか寂しくなるだけ。だから『何か』をして楽しみたい!というのが行動動機です。