オンライン醸造所見学での気づき
今日はビール女子さんの協力でオンライン醸造見学を実施しました。
お店は未だ一部閉鎖状態。なかなか大変な思いをしてるけど、新しい発見がまた1つ。今日は、これについて皆さんと共有したいと思います。
外出とステイホーム。これまでは、ゼロとイチしかないと思ってた。
- 旅に出るか、出ないないか
- お店に行くか、行かないか・・
でも、今回のコロナ禍で、この中間地点にオンラインで行くという方法があることが明確になった。オンライン飲み会、オンライン醸造所見学。リモートワークも広義には同じかもしれない。実際に行くことの価値には変えられない一方で、圧倒的に手軽になった。距離に関係ないので移動時間は不要、ちょっとしたあいまの時間でもできる。画面で完結するので、スペースの制約もない。なんなら、運転しながら参加することもできる。
店に行く価値を要素分解すると
1.美味しいものを食べる
2.美味しいものを飲む
3.店の雰囲気を楽しむ
4.店のサービスを楽しむ
5.仲間との交流
6.お店のスタッフとの交流
ひとつずつを冷静に考えると、
3つはほとんど変わらず実現できる。
2.美味しいものを飲む
これは、いい状態で送ればかなり高い精度でお店と同じ味を実現できる
5.仲間との交流
これも、オンラインでも十分に可能 画面越しに顔が見えると、不思議とあっという間に距離が縮まる
6.お店のスタッフとの交流
これはむしろオンラインの方が優れているかも。
*お店のグラスのイメージで、ステッカーをグラスに貼ってもらいました。即席オリエンタルブルーイング!
残りの3つはなかなか難しい。
1.美味しいもの
通販やデリバリーが進んでも、最高の状態で食べるというのは難しい
3.店の雰囲気を楽しむ
いくら画面の先がお店でも、自分の部屋からではやっぱり気分は上がらない
4.店のサービスを楽しむ
ちょっとお水が欲しいと言うときに、誰かが入れてくれるという事は望めない
これらの弱みを補填していくことができれば、素晴らしい(というよりは、素晴らしく手軽な?)サービスが出来上がるかもしれない。
そして、家でそのまま寝られるとか、タクシーでかえらないといけないとか、面倒がかなり省ける。
これまでは、暗黙の了解として飲食業のオンラインは難しいという認識があった。でも、手紙がメールになるとか、昔は小売業がAmazonに代替されるとか、だれも想像出来なかった。けど、あっという間にインターネットで世界は変わった。
目の前に、新しいマーケットが目の前に広がっていることに気がついてしまった。そして、自分だけではなく、直感的にみんなが気づいている。つまり、提供者側だけではなく、利用者側にも意識の改革が同時に起こった。
もともと経営コンサルタントで、チェンジドライバーを見つけるというのが仕事の原点。より平易に言うと、「変化を利する者」なのかな。経済活動の中でも、経営者が司る意思決定の本質は、生産性の低いところから高いところに資源を移すこと。現在の資源を、将来のために使うこと。ここには、必ずリスクが伴う。BY P.F.ドラッカー
オンラインは、今は小さなマーケットで、店舗の売り上げをカバーするには程遠い。でも、時間が経って世界が元に戻ることを、根拠もなく期待するよりも、この新しい領域に、会社のリソースを傾けてみようと思ったり。
なんせ今日は、皆さんと一緒に飲めて、ひとときを普通に楽しませていただきました。自分たちのビールでお客さんと乾杯できた。もしかしたら、これで十分なのかもしれませんね。
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