おりどう、ぱん屋になる
みなさま。
おりどうというイラストを描いています、たかせゆめのです。
またの名を、本体といいます。
さらにまたの名を、メルヘンたかせ。
今日は、新しいシリーズ
『おりどうべーカリー』をお届けします。
絵本のnote版です。
はじまりはじまり…
⬇︎片方ブロッコリーに見えてきた🥦
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ある日おりどうは、
森でもらったパンを食べました。
やきたて、ふっくら。
おいしいパンに夢中です。
そして、ふと、本体のことを思い出しました。
本体もパンが好きだから、
作ってあげたら喜ぶにちがいない。
あと、お友達のチャーリーにもあげちゃおう。
「ようし、パンやになろう〜」
そうと決めたら、早速じゅんび。
すぐに材料を集めました。
さあ、
本体やチャーリーにおいしいパンをつくるんだ。
わっせ、わっせ。
よいしょ、よいしょ。
はじめてのパン作り、
おいしいパンができるかな。
「わあ〜っ。」
いけない、つまずいて
大切な小麦粉をこぼしちゃった。
でも、おりどうはめげません。
わっせ、わっせ。
よいしょ、よいしょ。
こんなものかな、やいてみよう。
おりどうのはじめてのパン、やいてみよう。
できたっ。
…あれ？
パンからは、ぷすぷす黒いけむり。
あれれ、しっぱいかな。
かじってみると、とっても苦くて
おりどうはちょっぴり泣きました。
「え〜ん、これじゃあ、わたせないよ〜。」
でも、本体やチャーリーにおいしいパンがつくりたい。
おりどうは、やっぱりめげません。
がんばれ、がんばれ。
わっせ、わっせ。
よいしょ、よいしょ。
そして、たくさんの時間がすぎました。
たくさんの失敗と、
ときどきの成功をくりかえしました。
失敗すると悲しいけれど、でも、
本体とチャーリーにおいしいパンを渡したいきもちが勝ちました。
がんばるぞ、がんばるぞ。
「なんだか、いつもとちがうみたい〜。」
この日、いつもとなんだかちがう
ちょっとかがやいた生地ができました。
「よお〜し。」
出来上がりはどうかな。
「わぁ〜！」
オーブンをのぞくと、
つやも、形も、かおりも最高のパンががありました。
「やった〜。」
おりどうは、本体とチャーリーに、
できたてを渡すことにしました。
おりどうはドキドキ。
よろこんでくれるかな。
受け取った本体とチャーリーは、早速ふくろをあけました。
「「わ〜、すごい、これおりどうが焼いたの？」」
本体もチャーリーも、輝くパンにびっくり。
声をそろえておどろきました。
「あったかいうちに、食べようか。」
お腹のすいていた本体のていあんで、
みんなでさっそく食べることにしました。
おりどうのパンは、ふかふかでした。
「じょうずに焼けたね、ここまで作れるようになるのは大変だったでしょう。」
おりどうは、たしかに大変だったけれど、
みんなで一緒に食べたパンがあまりにおいしかったので、大変さなんて忘れちゃったなと思いました。
おりどうは、この日とっても幸せでした。
ベットで眠ってからはらパンの夢を見ました。
「もっとたくさんの人に、パンを届けたいな〜。」
おりどうは、パンやさんになりました。
ふかふか、おいしい、かがやくパンは大人気。
今日も朝からかおりにつられて
森の仲間があつまります。
おしまい。
絵本的な感じにするときに、こじまのはんこやのチャーリーにも出てほしいなと思い、noteバージョンのみチャーリーにも参加してもらいました。
ありがとうチャーリー。
