「<物語>シリーズ」が懐かしくなった話

西尾維新さんが手がける<物語>シリーズのアニメの新シーズンが始まったと友達経由で知りました。

<物語>シリーズとの出会いは中学生の頃、父親に進められた「化物語」のアニメで、アニメを見た後、学校の図書館で小説を見つけて没頭するようになりました。アニメを見ながら小説も読んで、最終的に小説は最後(死物語かな?)まで読み切りました。

今思うと、中学生時代の私にとってはレベルの高い話だったのかもなと思うこともあります。もう何年も前の話なのでしっかりとは覚えていませんが、話についていくのが必死で理解が追いつかないこともしばしばあったような気がします。

そんな<物語>シリーズのアニメについてが今日の本題です。

私はアニメを多く見る人間ではないので違ったら申し訳ないです。
大多数のアニメって、現実的に作られていると思うんです。例えば、主人公の家があって、隣にヒロインの家があって、歩いた先に学校があって、学校の裏には山があって、そこから街を一望できて…のように街の構造があって、背景が現実味がある世界になっていると思います。
ファンタジーにおいても、例えば、赤くなる空は吸血鬼が出てくるから、物が浮くのは敵がものを浮かせる能力を持っているから…など、現実的でなくても、全ての事象に因果関係が作られていることがほとんどだと思われます。

それに対して、化物語は現実味のある背景も、背景に関する事象の因果関係もないことがあるのです。
ほぼいない通行人やモブ、やけに赤い空や本や柵、絵の代わりに漢字で表される物、最低限のものしかない世界。

中学の時の私はすんなりそれを受け入れて、ふーーんと見ていたのですが、今思い出してみると、あまりにも不思議な世界で、今更不思議に感じてきました笑

今考えてみると、登場人物を引き立たせているようにも見えますが、
まるで、そこは怪異が存在する、私たちの生きる現実とは違う世界であると暗に告げているようでもあります。

回文になった名前(ローマ字にすると名前が回文になっています)を使っているような方なので、私の安易な考えとは別の真意があるのかもしれませんが、とにかく類を見ないアニメで大多数の考え方にとらわれていないところがすごいと感じました。

中学生の時よりは成長した今、もう一度読破したいと思いつつ時間がないと唸っています。また読みたい!読みたい本が多すぎる!

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