【ツール・ド・フランス2022】 第2週目の振りかえりと、感動シーン3選
みなさん、こんにちは(*´▽`*) 3連休はいかがお過ごしでしたか。
さて今日は、現在フランスにて開催されている自転車レース「ツール・ド・フランス」のお話です。
レースは第2週目に入り、あっと驚く展開が続きました。そこで、レースの振り返りとともに、おりちゃが「おお〜」と感動したシーンベスト3をお届けいたします。
今回も熱量高めの、かなりマニアックな内容となっておりますので、お時間のある時にお読みいただけると幸いです。よろしくお願いいたします。
その1 銀河系軍団、ついに牙をむく!
まずは第11ステージの、チーム・ユンボ・ヴィスマのチームプレイ。
総合タイム1位のタデイ・ポガチャル選手に対し、チーム・ユンボ・ヴィスマが波状攻撃をしかけ、見事、黄色のジャージ「マイヨ・ジョーヌ」を奪い取ったのです。
チーム・ユンボ・ヴィスマの特徴は、とにかく「エース級の選手がいっぱい揃っている」こと。
ヨナス・ヴィンゲゴー選手(Jonas VINGEGAARD RASMUSSEN・デンマーク)は、2021年ツール・ド・フランスで、ポガチャル選手に次いで総合2位の実力者です。
ヨナス・ヴィンゲゴー選手
そして、プリモシュ・ログリッチ選手(Primož ROGLIČ・スロベニア)は、2020年ツール・ド・フランスで総合2位。そして東京オリンピック個人タイムトライアルの金メダリストです。
プリモシュ・ログリッチ選手
ログリッチ選手はもともとスキージャンプの選手で、自転車競技へと転向してきたという経歴の持ち主。選手の中でも下りの感覚が抜群で、ガンガン攻める姿は、さすがスキー選手というところ。
チーム・ユンボ・ヴィスマは、このヨナス・ヴィンゲゴー選手と、プリモシュ・ログリッチ選手のエース2人体制でツール・ド・フランスを戦っています。
そしておなじみ、シクロクロスで何度も世界チャンピオンになり、ロードレースでも大活躍のワウト・ファン・アールト選手(Wout van Aert、ベルギー)。
ワウト・ファン・アールト選手
ユンボ・ヴィスマは、エース級の選手が揃っている、まるでレアル・マドリードのようなチームなのです!
さて、話をレースに戻しますね。
第11ステージは、151.7kmという短距離ステージながら、後半3分の2は連続した山岳コース。標高1566mのテレグラフ、2642mのガリビエ山、最後は2413mのグラノン峠の頂上でゴールです。
ログリッチ選手やヨナス・ヴィンゲゴー選手のアタックにつぐアタック(逃げ)により、メイン集団から脱落してゆく各チームの選手たち。そして、黄色のマイヨ・ジョーヌを身にまとうポガチャル選手も、また疲弊してしまうのでした。
そして、ポガチャル選手を振り切り、ヨナス・ヴィンゲゴー選手が初のステージ優勝とマイヨ・ジョーヌを勝ち取りました。
そして、ヨナス・ヴィンゲゴー選手の優勝を確認し、ガッツポーズをしながらゴールするログリッチ選手とセップ・クス選手(Sepp KUSS・アメリカ)。
まさに、チーム全員で勝ち取ったマイヨ・ジョーヌ。こわいくらいの強さを見せつけたステージでした。
その2 ツール・ド・フランス最年少ステージ優勝
そしてふたつ目は、トーマス・ピドコック選手(イギリス・イネオス・グレナディアーズ)の第12ステージ優勝です!
こちらも山岳ステージで集団からひとり飛び出し、そのままゴール。
前回の記事でスーパーマンポーズをしていた、シクロクロス現世界チャンピオンのピドコック選手。ツール・ド・フランス初参戦でステージ優勝、そして22歳での優勝は史上最年少とのことです。痺れました!
その3 ライバルふたりのランデブー
そして最後は、第11ステージ序盤の出来事です。
集団から抜け出した緑色のジャージ、ワウト・ファン・アールト選手についてきたのは、マチュー・ファン・デル・プール選手(Mathieu van der Poel、オランダ、アルペシン・ドゥクーニンク)。
そう、シクロクロスでジュニア時代からのライバル同士の2人が、ツールで逃げを形成したのです。これには胸が熱くなりました(((o(*゚▽゚*)o))) うおおおお!
奇跡のシーンだと思うのは、わたしだけではないはず。マチューとワウトについて書いた記事はこちらです。
いよいよ終盤へ
さあ、休息日をはさみ、いよいよツールは終盤戦へと突入します。リーダージャージと総合成績のおさらいをしておきますね。
リーダージャージ(第15ステージ終了時)
総合成績(第15ステージ終了時)
1位 ヨナス・ヴィンゲゴー(デンマーク・ユンボ・ヴィスマ)in 59h 58' 28''
2位 タデイ・ポガチャル(スロベニア・UAEチームエミレーツ)+ 02' 22''
3位 ゲラント・トーマス(イギリス・イネオス・グレナディアーズ)+ 02' 43''
4位 ロマン・バルデ(フランス・チームDSM)+ 03' 01''
5位 アダム・イェーツ(イギリス・イネオス・グレナディアーズ)+ 04' 06''
6位 ナイロ・キンタナ(コロンビア・チーム アルケア・サムシック)+ 04' 15''
7位 ルイス・メインチェス(南アフリカ・アンテルマルシェ・ワンティ・ゴベールマテリオ)+ 04' 24''
8位 ダヴィド・ゴデュ(フランス・グルパマ・エフデジ)+ 04' 24''
9位 トーマス・ピドコック(イギリス・イネオス・グレナディアーズ)+ 08' 49''
10位 エンリク・マス(スペイン・モビスター チーム)+ 09' 58''
注目選手
ここからは注目選手をご紹介しますね。
現在総合4位につけている、地元フランス出身のロマン・バルデ選手(フランス・チームDSM)、6位のナイロ・キンタナ選手(コロンビア・チーム アルケア・サムシック)も山岳コースに強い選手。個人的にこの2人に注目しています。
ロマン・バルデ選手
ナイロ・キンタナ選手
そして、もちろんツール三連覇を狙うタデイ・ポガチャル選手。マイヨ・ジョーヌとのタイム差は2分20秒と、優勝の可能性はまだじゅうぶんあります。きっとどこかのステージで勝負に出るはずでしょう。
どきどきわくわくの終盤戦。さあ、マイヨ・ジョーヌは誰の手に渡るのでしょうか。
おわりに
うう、力が入りすぎて、おりちゃはガス欠に…笑
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最後までお読みいただきありがとうございました!