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ノーセンスな訳をした分際でここまでやってきた成り上がり翻訳者
こちらの書籍の「1ヶ月チャンレンジ」のテーマに沿って書いています。
2日目は「今やっている仕事、学んでいること」
現在、ウェブトゥーン(ウェブ上で縦スクロールで読む漫画)の韓日翻訳をしている。
あと、家事・育児。お金が発生しないだけで、介護も含め全部ケアワークだよ。そう「ワーク」の認識でいる。
こういう話題はTwitter(いまだにこう呼んでいる)で度々炎上しているが、専業主婦だってかなりの重労働だ。お仕事は?と聞かれたら、「家事・育児・介護」と答えていいと個人的に思っている。
私の場合、家事30%、育児30%、翻訳30%ぐらい。
あと10%足りないのは、タスクで100%を満たしてしまうと絶対に詰むから。
ウェブトゥーン翻訳の仕事は4年ほどになる。
2020年末に応募するまで、実はウェブトゥーンを読んだことがなかった。
そんな分際でよく応募したなと思う。
韓日翻訳については結婚前の職場で「社内翻訳のよろず屋」みたいな存在だったが、漫画については長いこと読んだ記憶がなかった。
それでも子供の頃、ひととおりメジャーな漫画は読んでいた気がする。
「なかよし」や「ちゃお」なんかの少女漫画雑誌、ときめきトゥナイト、奇面組、スラムダンクetc…
そんなレベルだったので、やたらと求人を見かけるようになった馴染みのない「ウェブトゥーン翻訳者」に応募するのは躊躇していた。
でも何とかしてワンオペ家事・育児の合間でも在宅で仕事をし、月〇円ぐらいの収入を得たいと必死ではあったので、実はクラウドワークス経由で短時間のオンライン事務の面接にこぎつけていた。
そのタイミングで日本にいる母が急逝した。
(私は当時、夫の国である韓国在住だった)
面接はキャンセル。
日本に戻り、父の介護関係やら何やらで必死になっているうち、
色んなことがリセットされた。
せっかくの面接もキャンセルした。
これからどうしようかな?
やっぱり明日死ぬかもしれないんだ。
本当にやりたいことをしよう。
母が直接のきっかけというわけではないが、何か決心がつき、そのタイミングで目に入った求人に応募。翻訳テストも受けて合格。今に至る。
難しかったのはオノマトペ(擬音語・擬態語)だ。
今振り返っても、ひどかった。
例えば剣で刺す音「グサッ」
韓国語だと푹(「プッ」という感じで読む)だ。
確か初めての翻訳テストの時、「プゥッ」って訳した記憶がある。
敵に渾身のとどめを刺す瞬間、力を入れるあまり屁をこいたみたいなシーンになってしまった。
よく合格させてくれたなと思う。
幸い、不慣れな部分を除いて会話の訳は高く評価されたようで、同じ会社とずっと契約が続いている。
でもまあフリーランスというのは不安定なもので、常に仕事があるとは限らない。ジャンルによって需要が減ることだってある。
ウェブトゥーン以外にも翻訳の幅を広げたいと、映像翻訳講座を修了した。そちらも今後できたらいいなと欲張っている。
やっぱり「いつでもいい」という年齢ではない気がするので、できるものはどんどん挑戦していきたいと思う。
以上。