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『息子のお弁当』 第61話「豚小間バーグ弁当」 

豚小間に塩こしょうウスターソースで味付けをして、とろけるチーズと片栗粉で繋いだら、成形してパン粉を付けて焼きました。
ピーマンのきんぴらと、にんじんのオーロラソース、甘くない卵焼き。
昨日の栗おこわの残りと、今朝炊いた白いご飯。

にんじんのオーロラソース、子どもが一時期、作るのも食べるのもハマってました。
「お手伝いするよ!」って嬉しそうに言うから、スライサーでにんじんをおろしてもらって(ケガをしないようにものすごい贅沢に指先より2cmは残して作業するよう徹底しました)、塩を振って、絞って、マヨネーズとケチャップは自分で好きなだけ入れて、混ぜる。
毎日とは言わないけど毎週やってたら、ある日突然「もういい」と言って作りも食べもしなくなりました。
ほとぼりが冷めて、また食べるようになったけど、今日のお弁当はどうかなぁ。もういいんだけど…と思わずに、美味しく食べてくれますように。


オーロラソースを作ると思い出すこと。

ヨーロッパや日本など中緯度地方で見られるオーロラは、赤い。
ギリシャ神話の暁の女神オーロラの名前をいただいているのは、北の夜空が赤く光る様子が、北からの夜明けのように感じられたからかもしれません。

だからオーロラソースは緑じゃなくて赤。

中国では赤気と呼んで変革や凶事の前触れと捉えていたことは忘れておきましょう。

ちなみに、この赤色は写真などでよく見る緑色のオーロラの上の方、上空200km前後で宇宙から飛んできた粒子と酸素原子がぶつかって、興奮状態になったのが落ち着くときに出る光だそうです。
(緑色は、赤色ゾーンをすり抜けた粒子と酸素原子が100〜150kの高さでぶつかって起こす色。たしか酸素の濃さの違いで色が違ってくるらしい)

学生時代にこの話を聞いた時は、何千キロも離れた場所の何百キロも上空で、ナノメートル以下の粒子がぶつかるって、でっかいちっさい話だなぁと思ったことを、オーロラソースを作ると思い出します。


<感想>
ハンバーグかと思ったらひら肉でびっくりした! 味は美味しかった。
「三年生を送る会」があって昼の時間が短かったから、米とピーマンが少し残っちゃった。ごめん。

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