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【紫弦鏡森/復刻再掲載・2章完結!】2024.09.29

紫弦鏡森』【復刻再掲載・2章完結!】
十二、約束は、あまりに儚く

名前を。たとえば午後のまどろみの中、甘くにじんだ愛おしさを隠そうともせずに、髪を撫でながら囁きかけられた名前は。宝物のようにひかりながら、胸を今でも暖かくさせる。

超長編異世界王国FT!


 2023.02.19 昨年の誕生日から突然はじまりました、紫弦鏡森、再掲載&再連載祭り、これにて無事に終了となります! ありがとうございましたー!! ここまでお読み頂いた方は、SSCは平和だったよ、という言葉の意味がお分かり頂けるかと思います。作者さんもっとこう……手心とか……やさしさとか救いとか……?? と思いながらの作業でした。
 この物語は(何度も言っていますが) 私が最初に書き始めたお話です。それまでずっと読み専門だったのですが、なにを思ったか一番最初に手掛けたのが一番長い話っていう、今だったら絶対止めてたであろう暴挙なんですが、当時は毎日本当に一生懸命書いていて、私とふたりきりだった物語を、お披露目できることが毎日とても幸せでした。

 この物語は2章完結をもって、いまだ中断しています。未完のまま、長い時間が過ぎすぎてしまいました。ここから3章を新しく書くのはちょっと大変すぎるな……という気持ちですが、未完です、と言い切ってしまわないのは私の未練です。
 2章終了してすこしした頃、当時のwebサイトを全て削除してサイトを閉鎖しました。予告はしなかったんじゃないかな……。今ならもうすこしやりようがあったと思うんですが、更新するたびに設定や台詞から、誤字脱字から、ありとあらゆる指摘……荒らしに見舞われていて、もーどうしようもなくなっていたんですね……。
 続きを書いて、またそういう目に合うのが本当に嫌でした。本当に大事に、楽しく書いていたお話だったから、もう傷つけられたくなかった。もう一度、物語とふたりきりになることにして、それで一度、おしまいにしました。

 とはいえ物語を書くのがとても楽しいな……? ということに気が付いてしまったので、そこからは一時、名前を変えて二次創作をしていました。同人誌を出したりして、イベントにも出て、とても楽しかったです!(当時書いたものはサイトごとに保管庫にしてあります) そのままずっと二次創作のひとであってもよかったんですが、ふとしたTwitterの診断を元に、魔法学園企画としてSSCを始めました。
 その世界の成り立ちに、紫弦鏡森へ至る世界を分岐させて。そこへ、彼らにスターシステムで移動してもらったのが、私の諦めきれなかった未練でした。どうしても傷つけられたくなかったけれど、どうしても諦めきれなかった。紫弦で過剰になってしまっていた世界の設定を、スッキリさせてわかりやすく。あれやこれや整えて、書き始めて……なんでSSC、まだ書き終わってないんでしょうね……? はじめた時は2、3年くらいで終わる気がしていたんですよほんと、ほんとに。終盤戦には入ってると思います。

 紫弦をサイトで連載していた期間って、3年か4年くらいだったと思います。4年くらいかな。20年近く前の、4年間。ずっと大事にしてくださっていた方が、いまもそれを大事だと教えてくださったことで、再掲載と再連載をさせて頂きました。私が、またふたりきりに戻すことでしか守れなかった物語を、ずっと大事に覚えていてくださって、本当にどうもありがとうございました。
 よろしければ、ご感想などお聞かせくださいね!(メッセージボックス

 短編がひとつ、ふたつあるので、それも掲載していきたいなー、と思いつつ。SSCをまたじりじり進めていきたいと思っています。よろしくお願いいたします。

 それでは、また!


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