小規模イベントのどぶ板マーケティング~最初の一歩はLINEを3回送るだけ‼~
こんにちは。
イベントづくり先生のオーガナイザーM(@organizermanual)です。
私は、SNSオフ会の幹事をやったことを切っ掛けにイベンターとして独立し、東京の新宿区や中野区、品川区等の行政と連携し、地域のご協力をいただいて自主企画の音楽イベント開催。法人化を経て、約10年に渡ってプロのイベント屋さんとして活動してきました。
コロナ禍で会社を畳んで公務員に転職した今は、当時とは逆の立場で町を盛り上げるイベントを支援する仕事に就いています。
このnoteは私のイベント屋さん時代の経験を元に、これから個人主催イベントを開催したい人や駆け出しのイベントオーガナイザーの助けになる知識やノウハウ、失敗談を含む経験などを発信する個人的な活動です。
これまではイベントづくりで活かせる体系的な理論や考え方をお示ししてきました。
行動しない頭でっかち、ダメ絶対。
ところで、私のnoteを読んで、お示ししたフレームワークやひな型を使って企画書や計画表を作成している方がおられたら、いったん作業を止めて下さい。
もし、あなたが小さなイベントの1回でも既に開催したことがあれば、改めて作業に戻ってください。そうでない方は、ぜひこの記事に最後まで目を通していただきたいです(3分もかかりません)。
実は、ノウハウやTIPSより前に伝えるべき大切なことを忘れていました。
それは、理屈が行動に先行してはいけないということです。
お仕事でも、真面目で知識も豊富なのになかなか実績を上げられない人というのがいます。彼らが結果を残せない理由の多くは、実際に行動を起こしていないからです。
理屈を知ることは、時に腰を重くします。
俗に「頭でっかち」と言われる状態ですが、特にイベントは机上ではつくることができません。私は、知識や理屈は、行動した後でしか、本当の意味では身につかないと考えています。
それに、新たに得たノウハウはそれが真に有効か否か、直ぐに試してみたいと思いませんか?
その為には、知識を得る瞬間、現在進行形でイベントづくりに取り組んでいる方が都合が良いことは言うまでもありません。だから今回から、イベントづくりの過程で発生する悩みごとや課題に寄り添って、より実践的で泥臭いイベントづくりのコツを伝授していきます。
ぜひ、このnoteを片手に、あなたの理想のイベントづくりに、実際に取り組んでみてください。
成功する主催者が最初に開催するイベント
ここまで読んで、あなたはきっとこう思われるはずです。
「そうは言っても…」
最初に何から手を付けて良いか分からないと不安ですよね。
でも安心して下さい。これから何かのイベント企画を始めようとする時に最初にすべきことは決まっています。
それは次の3つです。
そうして催される飲み会があなたが開催する最初のイベントであり、あなたのイベントを成功に導く偉大な一歩です。
順番に説明します。
…といっても、必要なのはLINEのメッセージを3つ送るだけです。
1.絶対にイベントを開催すると心に決める
まずは「やるぞ!」と気合を入れます。
そして、盛り上がりが消えないうちに次のメッセージを送りましょう。
そこまで腹が決まっていなくても大丈夫。大切なのは勢いです!
2.そのことを友人や職場の仲間に打ち明ける
相手から「どうしたの?」と返事があったら、次はこうです。
別に、唐突でも大丈夫です。相手もちょっとびっくりするかもしれませんが、このくらいのことなら引いたりはしません。(世の中にはもっとヘビーな"人生相談"が山ほどあります‼)
3.だから話を聞いて欲しいと食事や飲み会に誘う
そして、相手からのリアクションがあってもなくても、次にはこうメッセージを送りましょう。
という感じで食事や飲みのアポを取ってしまいます。
ポイントは、時間を今週に区切ってしまうこと。もし、相手が忙しそうなら次週にずらしても大丈夫ですが、期間は短いほど良いです。
なお、相手は1人でなくても大丈夫です。
と言っても、あまり多すぎると話が散らかるので、本当に最初の最初は一度に相談する相手は2人から多くても3人までが良いかなと思います。
「どぶ板マーケティング」のすゝめ
飲み会の場で、あなたは「これからイベントを開催する意思」や「イベントを開催することへの不安や悩み」を改めて打ち明けることになります。
それはきっとこんな感じです。
少人数の飲み会なら、あなたの相談に必ずリアクションが貰えます。
対面ならば、単なる言葉だけなく、その時の表情や仕草からも色んなことが伝わってきます。
このようにして、これから行おうとすることについての情報を集めることを、マーケティング用語で「市場調査」と言います。
「マーケティング」というと難しそうな響きですが(実際、多くのマーケティング関連の書物には難しいことも書かれていますが)、行動に落とし込んでみると、意外と泥臭いことの連続です。
こうした「どぶ板マーケティング」を繰り返すことで、だんだんとやりたいイベント像が具体化していきます。相談した中から「手伝えることがあったら言ってよ!」と、将来にわたってあなたのイベントづくりを支える仲間になってくれる人も現れてくるはずです。
まとめ
誰かとの会話は「問答」の繰り返しです。
このnoteで企画段階でのフレームワーク活用をおすすめしているのは、予め用意された問いに回答することであなたの考えを整理するためです。友人や同僚との相談飲み会もこれと同じです。
それに、友人や同僚に相談を持ち掛けるという行動は「わたしはこれからイベントをやるんだ!」という表明=ステートメントでもあります。
不思議なもので、一度口にして、周りの人がその気になると、引きずられるように自分自身も決意が強化されるようになります。
そして、決断した人の元には不思議とそれを後押しする情報が集まって、実際に動き出すための準備が整いやすくなります(カクテルパーティ効果)。
何より、小さくても「イベント」を形にすることであなた自身が人が集まることのメリットや魅力に改めて気づき、これから行うプロジェクトに対する多くの示唆を得ることができます。
もし、あなたが今何かのイベントを開催すべきかどうかで悩んでいるようならば、ぜひ試してみて下さい。