"間引き"が教えてくれた競争の必然性~自然界からの学び~
僕は『競争』が好きではありません。
高校生の頃、自分の中に"負けず嫌い"の気持ちがあまりないことに気づきました。
なぜ他者よりも優れていなければいけないのでしょうか?
と、この現代の競争社会に疑問を抱いていた僕。
大学に入ってもしばらくそんなことを思っていたのですが、畑で野菜を育て始めたことにより、この疑問に対して少しずつ考えが改まってきました。
[間引きとは?]
野菜を育てる過程に「間引き」という作業があります。
読んで字のごとく
"間引きとは"
種をまき、たくさん生えた新芽の中から、生命力が強い(成長が早く、太い)ものを選び、それ以外は土から引き抜く作業のこと
by HORTi
"間引きの効果"
新芽同士の根の衝突や密集を防いで病気や害虫の被害を減らす役割があります。
by HORTi
上記で書かれている間引きの効果には理解が出来ます。
ただ、そこで僕が持った疑問は、、
「せっかく発芽したのに、なんでまた手間をかけて間引きを行うの?それなら始めから間隔を開けて、種を蒔けばいいのでは?」と。
[なぜ間引きという工程が野菜を育てる上で必要となってくるのでしょうか?]
少し考えてみてください。
どうでしすか? わかりましたか?
あえて間隔を開けずに種を密集させて植え、間引きを行う理由
それは、、
野菜同士が競争する環境を作り出していたからです。
例えば人参!
人参は光合成をするために光が必要です。しかし、隣と密接し、葉が重なりあっていると光を得ることができません。さらに、人参は土の中に根を張り栄養分を吸収します。地上でも土の中でも競争が繰り広げられています。
このような競争環境の中で、
人参はエネルギーを作り出すために光を得ようと、隣のものよりも葉を茂らせていきます。また、土から栄養分を吸収しようと根を太らせていきます。隣のものと競い合い、より強く、よりたくましい人参へと成長をしていきます。
そうして、競争に勝ったものだけが生き残り、競争に負けたものは"間引き"されていきます。
[さいごに]
このように、『競争』というのはただ現代の社会に始まったことではなく、自然界においてもごくごく当たり前のことのようです。
モノが溢れかえり、ヒトも溢れている世の中。競争によって、自然淘汰が行われることがまさに必要なのかもしれません。
けれども、ただただ疲弊しか生まない競争ではなく、互いを高め合うためのポジティブな競争が増えればいいな、と僕は願っています。
あなたも、
より強く、よりたくましいヒトになりたい!と強く願うのなら、
ただ一緒に居て楽しいだけの友達ではなく、切磋琢磨し合える友達を見つけてみてはいかがですか?