― 「ところかまわずナスかじり」第百二話 出っ張ったアゴ、引っ込んだアゴ ―
むかしむかしの中国の話ぢゃ。
あるところに出っ張ったアゴの商人と引っ込んだアゴの商人が隣り合って商いをしておったそうな。
その二人の商人の様子を見ていたある客の一人がな、不思議そうに二人にこう尋ねたそうじゃ。
『出っ張ったアゴで引っ込んだアゴをアゴするといったいどうなるんだい?』。
さあ、これを聞いた二人の商人、困ったのう。
出っ張ったアゴで引っ込んだアゴをアゴする・・・。
アゴれるかのぉ、アゴれるかのぉ、と頭をかかえてしまった。
そう、そこから生まれたプロレスラーが、あの『アントニオ猪木』ぢゃよ・・・