― 第十九話 世界の始まりと終わり ―
母親「マリコっ!またそんなことをしてっ!」
マリコ「だって、ママ。・・・私、もう疲れちゃったの。」
母親「あんたねぇ、失恋する度に新しい世界を作っちゃったら私たちの価値が下がっちゃうって何度言ったらわかるのよ!」
マリコ「なにが『神』よっ!なにが『全知全能』よっ!笑わせないでよっ!『神』なんてクソくらえだわ!」
母親「まぁぁっ!!な、なんて不謹慎なっ!どこでそんなこと教わったの!」
マリコ「そんなことママには関係ないでしょっ!『神はウソだ』って、みんな言ってるわよ!」
母親「あぁぁぁ!どうか、この子をお許しください!」
マリコ「ふんっ!孝雄君のハートも左右できない神なんてとんだお笑いぐさだわ!」
母親「あんた、いい加減にしなさいっ!」
父親「まぁ、まぁ、ママ。この子はまだ352億歳なんだし・・・」
母親「あなたがそんな風に甘やかすからこの子はこうなったんですよっ!」
父親「な、なんだとっ!」
マリコ「二人とも、もうやめてよっ!!私、もうこんな家、出ていくわ!!」
父親「マ、マリコっ!待ちなさい!!」
母親「あぁっ、マリコっ!もうすぐごはんよっ!」
父親・母親「マリコぉっ!マリコぉっっ!!」