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【米崎りんご】シナノゴールド

昨日は今季初めての花摘みや摘蕾を行ったのですが、撮りためたケータイを忘れてきてしまったので、急遽りんごのお話を。きょうはシナノゴールドです。こちらは名前の通り信濃の黄金色をした品種。「秋映」や「シナノスイート」と並び「長野『りんご三兄弟』の末っ子、三男・三女にあたる品種」とも言われています。

シナノゴールド(6個入・上から)

実は国産りんごの中で一番の「万能品種」。
…だと思っています。シナノゴールドは10月中旬以降の収獲ですが、保存方法に手間を加えるだけで貯蔵期間はあのサンふじをも凌ぐと言われています。シーズンが終わった春~夏ごろ、よくスーパーで見かけますよね。10月以前に並んでいるりんごのほとんどは、昨年収穫されたものが保存方法に手間を加えたおかげで年中食べられるようになっています。味はほどよい甘みにフルーティな酸味、更に米崎りんご特有の溢れる果汁が加わり、旬の時期は触感も堅めパリパリで飽きの来ない味。年中売っているので、ぜひ旬とそうでない時期の味を食べ比べていただきたい!香りも良く、酸味もあるので加工にも向いています。ですが…

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シナノゴールドの凄さはそれだけじゃないんです。

例えばりんごって、やっぱり赤いイメージありますよね。イベント販売でも「黄色いのより、赤いりんごってないの~?」と言われることもしばしば。りんごって実は、太陽の光を浴びて赤くなります。でも、りんごの周りには葉っぱもあるので、1個がまるっと日光に当たるわけじゃありません。つまり、日光に当たるように手作業で1個1個りんごを回し、赤くさせているってご存知でしょうか。イドバダアップルのりんごの木は一本当たり80~100個収穫できるような仕立て方をしてますが、2カ所のうち和野の畑は約25㌃で、214本のりんごの木があります。うち、だいたい170本が赤い品種なのので、これを1個1個。単純に、15000個以上のりんごをひとつひとつ、農家さんが15000回丁寧にりんごを日光に当てて赤くしているということなんです。凄い!とおもったみなさま、黄色い品種はその手間がほとんどないってことなんです。これも凄いと思いませんか。生産者は大助かりですよね。

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そして、世界の評価も高い。

これは海外に進出している岩手のりんご生産者に聞いたのですが、とあるヨーロッパのパティシエは、「日本のりんごは甘くて味が既に完成されているものが多いが、このシナノゴールドは余白が多い。実に面白い品種だ」とおっしゃっていたそう。余白という表現は「伸びしろ」ってこと。めちゃくちゃかっこいい表現だな~とシビれました(ぼくもよく使っています!)。ちなみにイタリア(だっかかな?)では「イエロー」という名前で流通しているそうです。そんなシナノゴールド。まだ食べたことのない方はまず旬の時期のものから食べてみてはいかがでしょうか。きっと、黄色いりんごが愛おしくなるはずです。

というわけで、今日も素敵な1日をお過ごしください。
イドバダアップル 吉田司でした。


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