尾崎豊ライブMCをまとめてみたよ!
1991年 「BIRTH TOUR」代々木体育館
6年ぶりに代々木のオリンピックプールに立つことができた。どうもありがとう。
ステージを降りるときに、人生がいったいなんなのかっていうことを自分で確かめて、もう一度みんなに伝えたいって、そう言い残して、ステージを降りた。
あのときの俺は本当は、ステージに上がっているときの自分と、そして、見に来てくれているみんなとの距離が、歌えば歌うほど遠くなっていくような気がした。
そして原点に戻ろうと思った。
6年の間、時にはみんなを裏切るようなことをした。とてもすまないと思っている。
その代償に、俺の心もずたずたに引き裂かれた。
そしてなぜ6年ぶりにこのステージに立とうと思ったのか、立って何をしようかと。
きっとあの3年間の間、18の時にデビューして代々木に立つまで、その間に、失ってきた一つ一つを取り戻したかったんだと思う。
そして、今日、いまこうしてみんなの前に立っている。
時代は常に流れる。だが、変わっちゃいけないのは、音楽が持っている、そして、人が心に持ち続けなくちゃいけない、人を愛する気持ちだと俺は思っている。
そして、このコンサートのオープニングソングになっている、ハワード・ジョーンズの「No one is to blame」。
誰のせいでもない。その誰のせいでもないっていうことの答えを、これからみんなといっしょに探して行きたい。
(BIRTH熱唱後)
人生はきっと自分のしたいことのためにあるんだと思う。
だから時間のあると思う人や、まだなにかできると思う人は今のうちにうんとたくさん心の財産を増やしておくといいと思う。
そうすれば君が求めているその夢にきっとたどりつける。僕はそう信じていたい。
そして君のために、そう祈って、歌い続ける。
そして最後に、あのときステージに降りてからずっと考えていた、今日この日なにを言えばいいかを。
それはどんな困難にも負けないで、いつまでも夢を捨てないで、君たちへ僕からの精一杯の愛情を込めて、いつまでも歌い続けることを約束します。
今日は本当にどうもありがとう。
10年前に最期のライブとなった代々木でのライブ完全版がリリースされ、私も買いました。
最後の3曲、誕生(前後MC付)・I LOVE YOU・15の夜だけでも買う価値あります。
4月15日発売に発売になる雑誌「pen」の5月合併号特集に組まれるという嬉しいニュースが・・・
平成から新しい時代を迎えるこのタイミングでの特集。毎日葛藤しながら生きる人にとっては心刺さるんだと思います。尾崎豊は葛藤とか愛とか自由とか歌っているし、平成が終わる今の若い人たちが聞いても共感する人は一定数いるんじゃないのかな。