デザインで「誰でも参加できる大会」へ
こんにちは、ANOTHERのオレペコです。今回はANOTHER TOURNAMENTでのデザインや配信クリエイティブについての解説、及び背景について説明していきます。まだまだ改善の余地はありますが、今後徐々にアップデートしていく予定です。
基本的な考え方は、別のnoteにまとめてあります。
解説に使う配信はこちらです!
デザインのテーマ
リブランディング後からは「誰でも参加できる大会」をデザインのテーマにしています。「誰でも」は本当に誰でもで、選手・視聴者・運営・実況解説...誰もが何かしらの形で大会に参加できるデザインを目指しています。大会を取り巻く環境にお客さんはいなく、全員が盛り上げる関係者であると考えています。
私は大会で、ストーリーを作ることを意識していますが、「誰でも参加できる大会」はその延長線上にあります。
次からは具体的にどうやって大会に参加してもらうデザインを目指したのか説明します。(一部画像がスクリーンショットです)
選手紹介画面
この画面では選手の役割などを紹介しています。チーム名やメンバーの名前だけでは「だから何?」感が強く、知っている人が映らないと見ていても何もありません。そこで、「ACE」「IGL」の役割を入れました。選手にキャラができることで、実況解説が触れやすくなり、初めて選手を見た視聴者でも試合の要点や注目ポイントを理解しながら見ることができます。
例えば、「ACEの人が全員倒した!やっぱり強いな!」「IGLにACEだと!?とんでもない奴がいるぞ!」みたいな。
ただ、耐久力の低いデザインなので見た目は今後変更すると思います。
マップ選択画面
CoD esportsではマップのバンピックがあり、試合を除いて一番見られる画面になります。バンピック画面のデザインは他のゲームにもあったり、CoDの他大会でも色々なデザインがあるのでご存知の方も多いと思います。
ANOTHERのバンピックがこのようになった背景には、即席チームの存在が大きいこと、マップ数が多いことというのがあります。
即席チームのため、名前の長いチームやロゴなどがないチームが多いです。そのため、名前が長くてもしっかり対応できるようにし、チームのブランド力に依存しないデザインを目指しました。
ピック表示は、ピック欄を別で作ることで入力の工数を減らすと同時に、ピックをできるだけわかりやすくしました。
そして新たにバンを追加することで、普段選手の配信を見てる人たちや交流戦をしている人たちが「得意マップをバンされたのかぁ...」などの試合裏のことまで想像することができるようになりました。
また、実況解説もマップの特徴に触れやすくなり、なぜそのバンピックをしたのかを話しやすくなったと認識しています。
この画像はリブランディング以前のバンピック画面です。これでは名前の長いチームが窮屈になってしまうことや、ピック表示が見にくい、ピックチームの名前修正の工数が増えるなどがあげられます。さらに、チームのロゴに依存したデザインになってしまっています。当時は色んなリーグを参考にするも、ANOTHERの抱える問題に向き合えていなかったデザインでした。
マッチスコア画面
試合終了後、リザルト画面のあとはこのマッチスコア画面になります。現在のスコア状況と勝利までのゴールを分かるようにし、後から配信を見にきた人でも状況を把握しやすくしました。ただ、どっちが勝った!というインパクトは無くなってしまったので、何かしらで改善する必要があります。
インタビュー画面
多くの大会において、インタビュー画面は選手の顔を映すことで生の反応を見せつつ、現在はインタビューを行っているよ、ということが直感的に分かるようになっています。オンラインでコミュニティ大会を開催すると、顔を映すことがかなり難しいです。そのため現在はインタビュー中だよ、という画面を作りました。あとから来た視聴者への案内のような役割を果たします。
新しいコンテンツについて
今回から新しく2つのコンテンツを導入しました。クイズとみんなのCMです。これらのコンテンツは、大会が抱える問題の解決に役立ちます。
クイズは急な待機時間の解消と実況解説の負担軽減、esportsへの理解度を高めることを目的としています。
CoDの大会では、ゲーム内エラーがよく起きます。エラーが起きてから復旧までの約10分〜20分の間、実況解説に繋いでもらっています。実況解説にとっても負担が大きく、絵の変わらない配信は視聴者にとってもつまらないため同接数が落ちます。
クイズはこの問題を解決するために作られました。エラーが起きたらクイズを行うことで、実況解説が間を繋ぐための話題を探さなくて済みます。そして、視聴者が離れる時間だったのが、視聴者が参加できる時間に変わります。クイズはesportsに関してのクイズにすることで、大会の雰囲気を壊すこともないですし、esportsへの理解度を高めることができます。
( ※ CoDは普通に遊ぶのとesportsで、ルールや求められる理解度の差が激しく、視聴者が置いてきぼりになるパターンが多いため、そこのギャップをなくすことが非常に大事になってきます。)
みんなのCMは待機数の維持とコミュニティの拡大を目的としています。
みんなのCMは、配信まで勝ち残ったチームの人が大会で自分をよりアピールできる場にすると同時に、セルフプロデュースの習慣をつけることができたらいいなと考えています。チームの宣伝動画もよし、CoDの他大会の宣伝もよし...笑、とにかく選手やコミュニティのことを知ってもらうためのコーナーです。一人当たりの露出時間に制限を設けることで、ANOTHERのために新しく何か動画や画像を作るようになったら最高です。
音楽
音楽の選定も行っています。待機画面、実況裏、マップ選択裏、勝利直後の4種類に分け、それぞれで適切な音楽を用いています。視聴者や参加者に、この場面ではどういった感情になって欲しいか、この場面ではこういった感情になるな、といった所を意識しています。
まとめ
今回は「誰でも参加できる大会」を実現するためにデザインでどのようなことをしているか解説してみました。是非実際の配信を見ていただきたいのですが、コメント欄で戸惑う視聴者がほとんどいなくなっており、ポジティブなコメントが多かったです。いつもありがとうございます。
ここまで見ていただきありがとございます。まだまだ素人ですが、これから配信クリエイティブをしようとしている人の助けに少しでもなれば良いなと思っています。
プロの方は、私のデザインを見たりnoteを見てもどかしく思う所も多いと思いますので、是非アドバイスをしていただければと思います。
新作のCoDに向けてどんどんレベルアップしていきますので、これからもANOTHERをよろしくお願いします。