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木枯らし被害
今日は前回に続き錆びついた道具を研ごうと思って山へ来た。するとどうだろう、私の山は昨晩の激しい風の影響を受けていた。
被害状況
写真ではなかなか伝わらないかもしれない。どうやら20m級の木の上部の枝?が風に煽られ折れ、落下して、落下先の細い木をなぎ倒したようだった。根本からなぎ倒された木を見ていて、これが人なら即死だなと寒気がする。同じような場所が複数箇所あった。仕事中に聞いていた風の音で多少不安に思ってはいたがまさかこんなことになっていようとは想像していなかった。幸い、一般の通行がある散策路には影響がない。しかし落下した枝が人に当たっていたらどうか。所有者には管理責任がある。責任の重さが身にしみる。今日はこれを片さないことには何もできない。
しかしまずは飯だ。手を汚す前に腹を満たそう。
飯
今日の食材だ。
さりげなく先日届いたテーブルに乗せている。場が整った。やっていこう。
並べられた食材からもうわかるかと思うが、極端に具の少ないスープパスタだ。本当は前回見つけたノビルを入れようかとも思ったが調べたところ旬ではないのでやめた。麺を茹で始めて、箸がないことに気が付いた。しかしここは山そして今日は一人、自由だ。こんな時代であっても人間が一人になった時、衛生観念は社会が決めるものではなくなる。自分ルールなのだ。
その辺の枝を適当に削って箸の代わりとした。今日はこれで乗り切る。
スープパスタはやや味気なかったが、今日は冷えるので体の中から温まった。コーヒーを流し込みさらに温めていく。新しいキャプテンスタッグのカップだ。
復旧作業
さて食事とコーヒーを済ませて、なんだかんだで1時間以上を過ごした。そろそろ復旧作業に取り掛からなければならない。食事前にざっと見渡した限り、少なくとも2時間程度の作業となりそうな感じだ。片手に鉈を、腰にハンドソーを携えて問題のある場所を処理していく。
落下してきた木とその下敷きになった木の状態を確かめながら、ハンドソーで切ったり鉈で枝を落としたりした。これを一箇所に集めるというのが作業の内容だ。簡単なようでそこそこ体力を使う。ハンドソーは倉庫で眠っていたものだったが、使うたび切れ味が増した。切るのは楽しくもあるが、乳酸が溜まって段々と腕のほうが動かなくなる。腕だけではなく体を使うと疲れにくいことが、疲れたあとでわかった。
上から1時間、2時間後の作業の成果だ。これだけの量いやこれ以上が、転がっていたか折れていた。直径8cm程度以上のものは皮をはいで材木として使えないか検討しよう。中には良質なものもある。それ以外は薪か、炭にでもする。いずれも十分に乾いてからになる。
おやつ休憩
休憩にする。
これはツイッターで見た、みたらし団子を豚肉で包んで焼く、やつだ。みたらし団子と生ハムはコンビニで購入、適当に巻いて焼く。とろっと甘い団子が塩気と肉汁を帯びた生ハムの中から現れる。甘じょっぱうますぎる。鍋がやや焦げ付いて洗うのが面倒な状態になったがこの美味しさの前ではもはやどうでもよいことだ。以前柿を豚肉で巻いて醤油とみりんで焼くのを試したことがあるが、これも美味しかった。これも情報源はツイッターだった。食への探求に関して、私のツイッターへの信頼度は高い。
刃を研ぐ、再び
前回に引き続いて今日やろうとしていたことだったが、あたりは暗くなり始めていた。止めようかとも思ったが、数本研ぐことにした。
バケツに水を汲み、砥石と研ぎたい刃物を入れる。鉈は前回研いだものを含めて3本、手斧と鎌がそれぞれ1本ずつだ。
これが、
こうなる。
しかしこの鉈はサビが頑固で他の2本に比べてきれいに研げなかった。まあこれでも振り下ろすと十分に切れるのだから良いことにしよう。以下、今日の成果だ。
鎌はペラペラで研いでいるような感じがしない。手斧は柄がないし、刃先がはまぐり状というのもあって研ぐのが難しかった。もう少し整った環境で、さらに時間があればきれいになるのだろうが今はこれが限界だ。及第点だろう。刃物は昨今のいろんな社会的事情で持ち帰って研ぐというのも難しい。しばらくは現地で他の作業と並行して手際よく済ませなければならない。
本来ならば今年は今日が最後と思っていたのだが、実は集めた木の山は処理ができていない。焼くなり、切るなり年を越す前に処分しておきたい。また10日後くらいに行こうかな。