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あらゆるものの「今」を観測する

暇つぶしにたまに見るサイト。リアルタイムで情報が更新される、見ていて楽しいサイトを紹介する。たまに役にも立つ。

モバイル空間統計

少し前までは同様のサービスをいつもNAVIが実験的に作っていた気がするが今はドコモ・インサイトマーケティングがこれを運営している。仕組みをイメージするのは難しくない。超ざっくり言うと携帯電話の電波を利用してその場所の人口密度を推定するものだ。

モバイル空間統計 人口マップ https://mobaku.jp/

今(元旦7-8時)は浅草寺あたりが混雑していることがわかる。グラフのアイコンがある場所は前年との比較データが閲覧できる。

上野駅周辺の人口密度の推移

特に年末のビックサイトの人口密度を見るのが面白いのだが、今年は色々対策されたようで例年の混雑さは解消されていた。

似たようなところではGoogleMapで道路の混雑状況を表示できるものがある。これにより、空いている道を通るルートを探すことが可能だ。

緑が「空いている」、赤が「混雑」

こちらも携帯電話の電波の利用状況などを分析してマップに混雑度として落とし込むものだ。これを逆手にとればマップ上のみに存在する渋滞をつくることもできる。実際にそういうことをやっているアーティストがいる。

Flightradar24

こちらは全世界の航空機・ヘリコプターの飛行情報をリアルタイムで確認できるウェブサイトだ。

日本とその周囲の航空機の様子
任意の航空機をクリックするとスケジュールされたルートが表示される

ご覧のように無数の航空機が日本及び世界の空という空を飛び回っているのがわかる。黄色い航空機が標準で、たまに青い航空機があるがこれは「衛星経由でADS-Bを受信した航空機」とのこと。Flightradar24はこのADS-Bを活用したウェブサイトのようだ。詳しくは下記を参照されたい。

フライトレーダー24は全世界のADS-B受信機を持っている有志およびFlightradar24が設置した受信システムからの情報に便名や出発・到着空港などの情報を付加してアプリに情報が配信されます。

RADAR BOX (Airnav radar box )ウェブページより

単純に眺めていても面白いし、自分のPCが管制室のモニターのようになるのでなんだか高尚なことをしている気分になる。また、全てではないだろうがヘリコプターなども表示されるので、上空で音がしたときにどこへ向かっているのかなど調べることも可能だ。

課金すればコックピット視点で楽しめるなど、航空機好きがハマるだろう沼が用意されている。

Marine Traffic

説明はあまりいらないかと思う。Flightradar24が航空機ならこちらは船だ。

画像はスエズ運河のキャプチャ。大変混雑している
任意の船をクリックすると情報が表示される

例えば海外の商品を注文したときに、船便で送られてくることがあるが、追跡が有効ならどの船に乗るかがわかるはずだ。Marine Trafficでは船の名前で検索をかけることができるので、自分の荷物の居場所をほぼリアルタイムで把握することができる。

特によく耳にするスエズ運河なぞを経由する際は、なかなか船が通過できずにいるのをみてモヤモヤしてしまうこともあるだろうが、概ねこちらも見ていて楽しい。やはり航空機をみているときと同様の気分が味わえる。

STUDIO KAMADA 人工衛星の位置

Flightradar24やMarine Trafficを知って、もしかしたらと思ったときには「人工衛星 リアルタイム」で検索していた。

2D表示はレトロゲームのよう。じわじわ動く

およそ1600の人工衛星の情報が表示されるらしい。上記のページを開いたときにでる画面でも十分すごいのだが、さらにすごい機能がある。右上の3Dを押してみてほしい。

地球の周りを周回する人工衛星がアホみたいな量可視化される。立体なので低軌道のものと静止軌道上の人工衛星がはっきり区別できる。

クリックすると人工衛星の情報が出てくる。ちなみに画面中央の真っ赤な部分はSPACE XのStarlinkという人工衛星が数十基きれいに並んでいる。少し怖い。またこうして人工衛星のある高度に近い目線でみると地球の空はかなり混雑しているように見える。

ライブカムジャパン

行き先の天気が気になるときとか、様子を確認したいときにライブカメラを調べるとよい。これを知っていれば大雨の日に川へ様子を見に行かなくても済む。。

まとめ

10~20年以上前のインターネットは当時の回線の問題でライブカメラがあったとして約10秒ごとに更新が標準だったが、今や殆どリアルタイムの映像を全世界で視聴することができるようになってしまった。当時は暇つぶしに場末の雀荘の映像をよく見ていたが今は見られるものも多く驚きを隠せない。
航空機や船、人工衛星もそうだ。私達は自分が手に持っている、あるいは目の前にある端末であらゆる「今」を知ることができるようになった。

暗い部屋の中でパーカーのフードをかぶり、複数ウィンドウで上記のサイトを開いて、全能感を楽しもう。

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