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Photopeaがすごい

Photopeaはウェブアプリ。お絵かき、レタッチ、画像編集を仕事にするならはAdobeのPhotoshopがほとんど必須だが、Photoshopでできることのほとんどがこのウェブアプリでできる。

ウェブアプリなのでインストールは不要で、ブラウザ上で動作する。今私はiPadProで記事を書いているが、iPadProでも動作を確認している。つい最近画面の脇に広告が出るようになったが、特に課金なしで全ての機能が使える。もちろん寄付すれば広告は消える。広告は画面端をやや圧迫しているが作業時はあまり気にならない。

Photoshopは宝の持ち腐れ

私の仕事は図面を書いたり、図面を元に3Dをつくったり、立体を元に絵を描いたりしてこれを編集したりする。図面を書いたりする時間が圧倒的に多く、画像の編集はほとんどしない。それゆえPhotoshopの作業はおぼつかず、やることはマスクをかけて色味を調整したり、テクスチャを貼り付けたりPhotoshopのもつ機能の2割も活用していないと思われる。正直Photoshopは手に余るツールだ。最近はサブスクリプションになったので経済的な負担も減っただろうが、これまでは高価で、使いこなせていないことがもったいなく感じていた。

Photopeaで充分

ファイルを開いた際の全景、GUIはPhotoshopそのもの

そんな時見つけたのがPhotopea。
まず気になるのはPhotoshopとの互換性だが、Photoshopで作成したPSDデータはこれまで問題なく読み込めている。もちろんレイヤーの構造も維持されている。ドラッグしたローカルファイルがすぐに開くし、なんならPhotoshopより起ちあがりが早い。さらにウェブアプリならではの機能として、Google DriveやDropboxから直接ファイルを読み込むようなことも可能だ。

フォトショップデータを開いたときのレイヤー情報

操作性もPhotoshopとほとんど変わらない。ブラウザ上で動作するのでショートカットが一部異なるが、慣れれば問題はない。一時期使っていたGIMP(フリーの画像編集ソフト)よりも使いやすいように感じる。個人感想だ。

Photoshopとのツール比較:ほとんどのツールが共通している
やや動作に不安があるもののフィルターギャラリーも充実している

独自機能(?)

Photopeaの素晴らしいところはPhotoshopとの互換性や操作性だけではなく、ファイルを即時にウェブに公開できるところだ。ファイルごとに固有のアドレスを発行でき、そのアドレスにアクセスすれば誰でもどこでも編集が可能になる。Googleドキュメントのように同時に編集はできないが、作業分担が必要なものなら便利に活用できるはずだ。試しに下記に共有をしてみる。共有は6ヶ月間、アクセスが多ければより長い期間維持されるようだ。

https://www.photopea.com/#iuR1SNqFP

「公開する」から編集可能なPSD形式での共有が可能

また、同様の機能がPhotoshopにあるのかわからない(知らない)が、「Gallery」という機能がある。注釈によれば「These images come from www.PixaBay.com and are free to use for any purpose.」とのことで、自由に使える画像がPixaBayから即時に読み込める。添景画像をどこからかダウンロードして、これを開き直すという2アクションが省略できるので作業の効率化がはかれる。

日本語検索にも対応しているよう

フォントはどうか

この手の代替ソフトウェアの最大の弱点として、フォントへの対応があげられるかと思う。結論から言うと自分のPCからOTFまたはTTFのフォントファイルを読み込むことができるのでいつも使っている好きなフォントが使える。また、プリセットだけでもかなりの数があるので特にこだわりがなければ無難なものをこの中から選ぶので済んでしまう。

スクロールバーの大きさからフォントの数を想像いただきたい

この他にもブラシはABRファイルが読み込めるし、逆になにができないんだという感じだ。Photoshop作業時と何ら変わらない自分の作業環境に整えることも可能だろう。

まとめ

Photopeaは私のような画像編集・写真レタッチのライトユーザーに対しては十分にPhotoshopの代替案となる。無料でPhotoshopでできるほとんどのことができる上、独自機能も備えていて、これを知るともうPhotoshopに戻れないというまでもあり得る。私はPhotoshopをインストールする理由はもはやないと感じているし、実際PCにインストールしていない。Photopeaは新たな必須ツールなのである。

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