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猪とテンとうさぎと、、

今年最後の山だ。目的は前回の折れた木の処分を済ませることと、前所有者によって焚き火場のように設られている部分の再整備だ。いつものように着いて、設置位置を変更したカメラのデータを確認する。

おっ、写っている!

これまでとは比較にならないデータの量が残されていた。見てみると、画面の中で何やら蠢いている。猪だ。猪は複数の動画に映っていたが中でもインパクトがあったのはこれ。

アップででかい図体がカメラの前を横切る
ピンと立つ尻尾
お尻
続けてもう一頭、つがいか?
斜め横に伸びる尻尾

猪は冬眠をしないらしいが、2匹同時にカメラの前に現れてくれるとは。もう少しはっきり全身が写ったものもある。

全身像

カメラの設置高さは50センチ程度なので、そこから推測するに全長1m程度だと思われる。こんな獣に突進されたらひとたまりもないだろう。夜はどうにかしてこれを寄せ付けないように工夫しなければならない。

テン

猪でややテンションが上がって他の映像も確認していると、カメラを移動する前の映像に細長い生き物が映っていたのを発見する。テンだ。

画面左ドラム缶の上にいる

冬だからか、ちょっとずんぐりしているように見える。

野うさぎ

小さくて可愛い

画面の中をぴょんぴょんと跳ねる小さな生き物がいた。

そして

カメラを確認する10時間前に人の姿らしきものが映っていた。時刻は0時、ここは完全に私の敷地内だ。データは通常、写真と動画の2つがセットになっているが、どうやら写真が先に撮られるようで、撮影時本体が赤く光るのでこれを察知したのか動画には何も写っていなかった。

軍手をしていて、上下作業着をきているように見える。隣地の所有者だろうか。境界に貼ってあるネットを確認しているのかもしれない。しかしわざわざこの時間に?という疑問が残る。カメラの存在に気づいていながらカメラを奪い去らなかったことを考慮すると、そういう常識はある人間なのかなと思った。あるいはトレイルカメラの仕組みを知らないか。いずれにせよ、真夜中にこんな場所を彷徨いているのだから尋常ではない。

以前も敷地の周りにある細い藪道から20代くらいの男性が出てくるのを目撃したことがあった。そこは隣接しているとはいえ敷地外だったし、時間も夕刻だったのでまだよかった。挨拶すると向こうも挨拶を返してはくれた。人里が近いというのはなるほどこういうことが起きるのかと思った。なんならちょっとした事件性のあることに巻き込まれかねない。車が容易に寄り付けないのがそういう意味では幸いとも言える。

年末なので特に注意したいが、やれることも少ない。とりあえず先週折れた木はなんとかなった。鍵を閉めたが小屋や倉庫がやや心配だ。

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