3週間くらい白い部屋に居る。 手首にはバーコードのついたバンドが巻かれている。 朝昼晩は白い服を着た人達がご飯を運んできてくれる (結構美味しい) 腕には針が刺さっている。 触るとちょっと痛い。 シャワーを浴びる時はチューブだけ抜いて針は刺したままにする。 医療ってすごい。 1日に3回くらい、全部にイライラする時間がくる。 ベッドから降りて歩くと頭が痛くなる。 横になると吐き気だけが残って眠くなる。 1日16時間も暇がある。 毎日ドラクエをはじめからクリアまでやってる。 リン
「夏終わりましたよー」みたいな大雨が降って、ちょっと涼しくなった。 夏がまだ残りたがっていて、めっちゃジメジメしてる。 じいちゃんちのエアコンの風はメロンの皮みたいな匂いがして落ち着いた。 じいちゃんばあちゃんは歳をとりすぎて家の二階にはほこりが溜まってた。 4歳とか5歳の時、長期休暇の度にじいちゃんちに遊びに行ってたのを思い出した。じいちゃんはいつまでもじいちゃんのままだった。俺が小さい頃のじいちゃんのままだから俺が無限に食べられると思ってた。ウケる。 寿司30皿食べ
先月、晴れて23歳になった。 何が晴れているのかは知らない。誕生日はこれから憂鬱になるのかな。 死ぬつもりは無い。でもいつか死ぬかもしれない。だから遺書を毎年書いている。 仕事があまりにも暇すぎるから遺書のことを考えていたらふと気づいてしまった。今住んでいる家で死んでしまったら大嫌いな職場の上司が最初にこの遺書を読んでしまう!と。 遺書は好きな人にだけ読まれたい。職場とか、学校とか、住んでる場所とか、血の繋がりとか そんなの全部なしで、大好きな恋人や大好きなお前らに読んで
最近は短歌を詠んでいる。 右も左もわからないけど、俺は歌人。 父がこの世を去ってからなんとか感情が落ち着いた。 線香をあげる時に煙たくて右手を小さく払った。 煙に当たりすぎるとなんだか孤独になる気がした。 杞憂も杞憂、俺は全く孤独じゃない。孤独になる余地なんてなかったのに。 感情が混ざっている時、57577若しくは31字にとりあえずぶち込めるワードを考えれば良いから短歌が好き。 いちいちクソ長い文章を書かなくて済むようになった。未だに文章にする癖は抜けてないからこう
父が子供を褒めているところを見たことがない。 好きな食べ物は知らない、好きな飲み物は多分ビール。 吸ってたタバコはラッキーストライク、タール数は知らない。 思えば父は照れ屋だったんだろう。 自分の気持ちを人に伝えるのが下手だった。 色濃く受け継いでいる俺が言うから間違いない、俺は父に似ている。 ここまで書くのに20分かかってる、たった200文字に20分。 小難しい言葉を使って話してしまうのをやめたい。 多分これは父から譲り受けたものなんだろう。なんてものを遺してくれたんだ