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ドキュメント72時間「日本海 フェリーで旅する人生行路」を見て

2015年あたりから見始めてからはずっと見ている「ドキュメント72時間」
先週は新潟と小樽を3往復し、そこで出会った人々の話を聞くという内容で
それを見てふと思い出したことがあるのでメモ

2001年の夏だったかな。
有給消化と夏期休暇を併せて約3週間の休みをもらい北海道ツーリングに出かけて、舞鶴から小樽行きのフェリーで名古屋工業大学(名古屋大学だったかな)に通う学生と二等寝台室で同室だった。

彼は4年生で来年就職だから思い出にと北海道ツーリングに向かうと言っていた。名前は梅本君か梅田君だったと記憶している。

話が弾み、結局乗船中は一緒に飯を食べ、風呂も一緒に行った。寝てる時間以外はずっと喋っていた。

翌日、小樽に着いて、私は旭川方面へ。彼は函館方面ということでそこで別れた。名古屋ナンバーの赤のXJR400かCBR400に乗っていたと思う。

北海道を回って1週間ほど過ぎ、連日のテント泊で疲れが出ていたので、今夜はベットで寝たいと思い、急遽、摩周湖YHを予約し泊まることにした。

摩周湖YHについて、バイクと止めようとバイク置き場に向かうと見覚えある名古屋ナンバーの赤いバイクが。

あれっと思い、YHに入ると彼がいた。

偶然にも再会し、夜は地元の鉄道会社に就職が決まったという大学生の男の子や新聞社に勤めてるという女の子らとともに飲んで盛り上がった。
翌朝、私は網走方面、彼は帯広方面に向かうということで「またどこかで会うかもね」と言って別れた。

この後、私は宗谷岬や礼文島、利尻島などを回り、北海道全域が暫く雨予報になったのでもういいかなと約2週間の滞在の後、小樽から敦賀行きにのフェリーに乗って帰ることにした。

帰る日は8月だというのに朝から雨で少し肌寒く、フェリーは夕方出発だった。ホテルのご厚意で荷物も置いといていいし、バイク止めたままでいいですよということだったので、徒歩での札幌観光の後、小樽港に向かった。

小樽港に早めについて、バイク乗り場に並んでいるとまたもや見たことのある赤いバイクが私の後ろに泊まった。

まさかの遭遇だった。
行きのフェリーで同室だった子に途中のYHでも会い、帰りも同じフェリーという奇跡のようなことが起きた。

敦賀に着いてからも。帰りの北陸道を一緒に走って途中のSAで休憩し、コーヒー飲みながら一時間近く喋っていたと思う。

米原で大阪方面と名古屋方面に別れるので「これでお別れですね」という会話を最後にして、分岐でお互い手を挙げて別れた。
米原で別れてからメールアドレス交換でもをしておけばよかったと、1枚でも写真でも撮っておけばと今でも後悔している。

あれから23年。ドキュメント72時間を見て色々と思い出した。
彼は今元気でやっているんだろうか

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