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Bスポット療法で顕微鏡的血尿が改善された話

毎年の人間ドックを受けるたび、必ずといっていいほど顕微鏡的血尿を指摘され、再検査に行っていた。

女性の場合顕微鏡的血尿はめずらしいことではなく、許容範囲とされる。しかし私の場合は赤血球10〜15HPFという、許容をひとまわり超えるというケースが多い。

尿検査自体は簡単だけれども、再検査はがんの検査も含むため超音波と細胞診。超音波はその場で結果がわかるからいいものの、細胞診は結果が出るまで2週間かかり、待つあいだの不安と焦燥が大きい。もともとビビり気性のせいもあり、毎年のことだが一向に慣れずにいた。

それとは別件で、最近になってのどに痛みを覚えるようになった。咽頭癌かと不安になって行きつけの耳鼻咽喉科で診てもらったところ上咽頭炎と診断された。頭痛やめまい、後鼻漏や痰がからむ症状なども先生から指摘されて思い当たる節があるある。

受けたのがBスポット療法。鼻と口からそれぞれガーゼ付き棒のようなものを差し込まれ、粘膜をぐりぐりされる。これが染みてひどく痛い。痛すぎて頭にまで響く。しかし耐えられない痛みではなく、前々から気になっていた部分に効いている実感があってむしろ爽快な痛みだった。

Bスポット療法がよくわかる回。Bスポットという名称のせいで決め台詞がちょっとお茶目↓

気になっていたノドの痛みはすっかりなくなり、アレルギー体質や時々感じていた耳鳴りやめまいまで軽くなった気がする。後鼻漏については正直どうかなと感じて調べたところやはり改善が難しいとのこと。個人的には治療を受けると意欲が湧くというか心に喝が入ったようになるのが驚きだった。痛みのせいもしれないし、迷走神経を刺激するという効果なのかわからないけれど、ノドの痛みがなくても治療を受けたくなる。実際受けている。

病院によっては毎日もしくは週2,3回の通院をすすめているが、私の場合は症状が出たら来て下さいと言われている。かかりつけ医師がそういうスタンスなのか、もしくは私の症状が軽かったのかはわからない。でも初回の治療ではガーゼが血まみれになっていて驚いた。

そののち、Bスポット療法がIgA腎炎に効くというのを知ってふと思いついた。毎年顕微鏡的血尿を指摘され、精密検査を受けると異常はなく体質でしょうと片付けられてきた私も、腎炎が改善するというこの療法であるいは数値が改善するのではないか。

そして今年、Bスポット療法を受けた上で人間ドックに臨んだ。結果は(+/-)。完全なマイナスではないが、今までずっと(1+)ばかり目にしていた私には新鮮だった。もちろん再検査はなし。細胞診結果待ちのあの不安を覚えなくてすむと思うと心の底から安堵できる。しかしこれがBスポット療法のおかげなのか、たまたま今年は大丈夫だったのかは定かではないので、今後も推移に注目していきたいと思う。

漫画にもあるように、現在Bスポット療法を行っている耳鼻科は限られる。

日本病巣疾患研究会

Bスポット療法は耳鼻科領域だけではなく、自律神経失調症などのなんとなくな不調に効き、最近ではコロナ後遺症にも効果があるといわれているらしい。あたかも万病に効くというような謳い文句がかえって眉唾さにつながり、療法の広まりを止めてしまった感じがある。しかし部分的には確実に効いた療法であり、実際私は助けられた。今後も定期的に受けていきたい所存。

Bスポット療法のパイオニア堀口医師の著作↓


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