見出し画像

チームビルディングは明確で納得感のある目標のもとで推進しよう

多くの企業がスポーツやゲームといった従来にはないアプローチで、チームビルディングに取り組んでいます。ただ、奇抜な取り組みばかりが先行してしまい、肝心の結果につながらないと悩む人事担当者は少なくありません。
 
今回は、チームビルディングにおける「目標・目的」の重要性について、お伝えしていきたいと思います。

チームビルディングとは


チームビルディングとは、メンバーが持つスキル・経験などを最大限に活かせるようなチームを作り、目標達成へとつなげていく取り組みです。
 
近年はサバイバルゲームやeスポーツなど、レクリエーション形式でチームビルディング研修に取り組む企業が増えています。ただ、こうした研修は「ただ遊ぶだけ」で終わってしまいがちです。なぜなら、参加者に「目的」が共有されていないからです。
 
もちろん多くの場合、「ゲームを通じてチームにおける役割分担を体験する」「チームとして実践的に動くことで、相互理解を深める」といった目的を事前に伝えていることでしょう。しかし、肝心の参加者がチームビルディングの重要性を理解しておらず、研修の内容にも賛同していない事例が散見されます。
 
実はこの「目的」の共有・理解は、チームビルディングのフレームワークである「GRPIモデル」でもチームビルディングの達成に欠かせない条件とされています。
※「GRPI」はGoals(目標・目的)、Roles(役割)、Processes(手順)、Interactions(関係性)の頭文字。
 
つまり、チームビルディングを推進するための研修であるにも関わらず、チームビルディングの達成条件を満たせていないという皮肉な状態となっているのです。

GRPIモデルにおける「Goal:目的・目標」について


では改めて、GRPIモデルにおいて「Goal:目的・目標」がどのように示されているかを見ていきましょう。
 
・組織の目標が明確で、メンバーに理解されているか
・メンバーは目標に対して賛同しているか
・達成可能な目標は設定されているか
・目標達成へのイメージが描かれているか
 
これらの要素からわかるとおり、チームビルディングを達成するためには明快な目標を立て、目標達成への道のりをわかりやすく示すことが重要となります。
 
一方で近年のレクリエーション形式のチームビルディング研修は、残念ながら「興味のないゲームに参加させられる」「チームビルディングにつながるイメージが湧きにくい(研修の目標が不明瞭)」といった失敗に直面しやすいといえます。

明確で納得感のある目標設定に不可欠な「数値化」


メンバーに理解されやすく、達成までのイメージが湧きやすくなる目標・目的を設定するためには、「数値化」が欠かせません。数字は誰の目から見ても公平な基準となり、進捗状況なども把握しやすくなるからです。
 
ただその一方で、誰もが目標・目的をうまく数値化できるわけではありません。例えば「お客様から最も信頼される◯◯になる」という目標を数値目標に変換してしまうと、どうしても業績や利益などに置き換えられてしまいます。
 
しかし「信頼」のかたちは人によって異なり、時代によっても変化します。こうした理念的な目標を無理やり数値化してしまうと、想像を巡らすための余白が失われてしまい、逆にメンバーからの賛同を集めにくくなる場合があります。数値化によって必ず納得感のある目標・目的になるわけではなく、ときには定性的な表現を用いることも大切なのです。
 
弊社オルデナール・コンサルティング合同会社がご提供する「ビジネス数学研修」は、こうした「ビジネスシーンで役立つ数字の使い方」を身につけるためのプログラムとなっています。「ビジネス数学」というとテクニカルスキルの向上を目指す内容と思われがちですが、実は数字力を磨くことによって、目標設定のように業界や役職を問わず役立つビジネススキルを身につけることができるのです。
 
弊社の研修プログラムについて「もう少し知りたい!」と思った方は、お気軽に以下のリンクよりお問い合わせください。


いいなと思ったら応援しよう!