バレエ鑑賞のすゝめ【初級】🩰
執筆者:焼酎は血液
お久しぶりです。
みなさんこんにちワルツ💙
いきなりですが、あなたはバレエを見たことがありますか?
それでは早速バレエを見てみましょう!!
…長い!!長すぎる!!!!!!
そうです。実はバレエって舞台芸術で、平均にして約2時間ほどあります。
しかし私はあなたにバレエの楽しみ方をお伝えしたい!!
そこで、「これさえ押さえればバレエを楽しめる!」私流のキホンをお伝えできればと思います!
そもそもバレエとは?
バレエは、歌ったりセリフを言うことなく、踊りと舞台演出によって作品を表現するものです。
そこに言葉がないので、予備知識なしに行くと「なにかすごいけど、結局どんな話なのか分からなかった。」となってしまいがちです。
例えるなら、字幕のない映画を見ているようなものでしょうか。
バレエは、長い歴史の中で研究された体の動かし方や魅せ方があり、これが正解!という動きが「型」のように決まっています。
この「型」が、体で表現する芸術の基礎としても取り入れられます。
かの有名な劇団四季や宝塚歌劇団でもバレエの基礎が出来ているか?が審査の対象になります。
つまり身体能力を最大限に引き出し、肉体によって美しく表現できる。それがバレエなのです!
バレリーナがつま先で立ったり、体が柔らかいのは、表現の幅を広げるための一端であります。
バレエを楽しむために
いきなりですが、
バレエにはバレエ語というものが存在します。
これを「マイム」といい、手話のように体の動きで言葉を表現するのです。(パントマイムのイメージです。)
例えば、
・両手を頭の上でくるくる回すと「踊る」
・右手で左の薬指を指すと「結婚」
・両手で心臓の位置を包むと「愛している」
など、作中の色々なセリフをマイムで表現しています。
(「マイム 解説」と検索🔍すると色々出てきます)
これを覚えておけば、今どんなシーンでどんな会話をしているのか汲み取ることができるのですが、、
その瞬間を見逃してしまったら…?
見逃す可能性もありますが、正直踊っているのかマイムをしているのか見分けられないこともあります…(笑)
「これさえ押さえれば大丈夫!」
そこでおすすめするのは、
あらかじめどんな話なのか「予習」することです!
(え?)
マイムを覚えて見に行きましょう!…なんて正直難しいですよね。
(ハマったら調べてみてください♡)
予習するポイントを今からご紹介します。
最後に代表的な作品も説明しますので、もう少しお付き合いください🩰
予習ポイント① あらすじ
いちばん大事です!!
そして、これだけでOKです。
(え?)
バレエとは、ネタバレ前提と言っても間違いではありません。
どうして?
理由①
それは、、言葉がないからです!
先ほどもお話ししましたが、バレエではあらゆる表現を肉体(ダンスやマイム)で表します。
バレエを見てみると感じるかもしれませんが、とにかく急に踊り出します(笑)
よくよく見るとちゃんと「踊りましょう」とか「呪いを受けています」とか、やりとりの後や何かの表現のために踊っているのですが…
最初はとにかくこの流れが分かりにくい!!
理由②
もう一つは、もうすでに世の中に出ている作品を上演することがほとんどで、あえてネタバレ厳禁で挑む必要もないからです。
ここはハマるかどうかにも繋がってきますが、
同じ題材でも演出家、振付家、ダンサーによって同じ公演は1つも存在しないのです。その違いを楽しむのもバレエの醍醐味であります。
洗練された肉体美と可憐なテクニックに酔いしれるのもバレエの楽しみ方です。
それではこれをを踏まえて世界3大バレエの1つ、白鳥の湖をネタバレしていきます。
「白鳥の湖」
【第1幕】
ジークフリート王子🤴の成人の誕生日。
王妃(母)から、明日の舞踏会に招いた姫の中から将来の妃を探すよう、言いつけられます。
憂鬱な気持ちのまま外を見ると、白鳥の群れが飛んでいます。
王子は母からプレゼントしてもらった弓矢を手に、白鳥が消えた湖へ向かいました。
【第2幕】
王子は弓を構え、白鳥たちが水から上がるのを待っていると、目の前で1羽の白鳥が美しい娘へと変わりました。彼女の名はオデット🦢。「悪魔ロットバルト🦅の呪いで姿を変えられた」と話します。
「真実の愛を誓う男性がこの呪いを解ける」ことを知った王子は、オデットを救うことを誓います。
【第3幕】
翌日開かれた舞踏会。花嫁候補の中から気に入った姫に花を渡すよう王妃から促されますが、王子はオデットのことが頭から離れられません。
その時、ロットバルト男爵が娘の黒鳥オディール🐦⬛を連れて現れます。なんと、オディールはオデットと瓜二つだったのです。彼女の妖艶さに魅了されてしまった王子は、オディールをオデットと信じて愛を誓ってしまいます。
その途端、正体を表した悪魔ロットバルトは、窓の外で羽ばたくオデットを指差し、嘲笑いながら消えていきます。
【第4幕】
湖に帰ったオデット。あとを追ってきた王子は、跪き心から詫びます。しかし2人が心を通わせる間もなく、ロットバルトが2人の邪魔をしに現れます。
王子はオデットを守ろうとしますが、オデットはついに湖に身を躍らせ、王子もあとを追います。
死をも怖れぬ2人の愛によって悪魔ロットバルトは滅び、2人の魂は永遠の世界で結ばれるのです。
※演出家によってハッピーエンドになる場合もあります。
💡みどころ
何といっても、白鳥オデット🦢と黒鳥オディール🐦⬛を同じダンサーが担当する所です!!
白鳥の「光」と黒鳥の「悪」を踊り分ける、ダンサーそれぞれの個性が見える、見ていてゾクゾクする作品です!
(もちろん曲も作品に合った切ない雰囲気でとても素敵なのですが、そこまで語ると今回話したいバレエと大きく逸れてしまうので割愛…)
冒頭でもお示しした動画ですが、こちらはダンスシーンごとに字幕解説が入っているので、今何のシーンなのか分かりやすいと思います!!ぜひ!!
残りの世界3大バレエは、
・眠れる森の美女
オーロラ姫に4人の王子が求婚するシーンは特に有名です!(ローズアダージョ)
・くるみ割り人形
毎年クリスマスシーズンに必ず上演される、定番演目ですね!
となっています。
どちらも超有名作品で、見どころ溢れる作品ですので、こちらもぜひ調べてみてください🌹
バレエを見るには?
ここまでの知識を手に入れたなら、いよいよバレエを楽しむだけです!
YouTubeなどもいいですが、やっぱり生のダンサーを見てみたいものですよね。
日本ではほとんどのカンパニーは東京を拠点としています。
フルオーケストラで、舞台装置も豪華で、ぜひ一度は見てほしいです!!
・新国立劇場バレエ団(渋谷区)
吉田都氏が舞踊芸術監督を務める、新国立劇場のバレエ団。日本では珍しくシーズン制をとる。
(※劇場については「コンサートホール鑑賞のすゝめ」2023/2/12投稿記事をご覧ください!)
・東京バレエ団(目黒区)
1964年創立。欧米で最も有名な日本のバレエ団。
・Kバレエカンパニー(文京区)
熊川哲也氏が創設し、芸術監督を務める。国内トップの観客動員数を誇る。
バレエの本場はヨーロッパ!
ということで、世界3大バレエ団もご紹介します。
・パリ・オペラ座バレエ(フランス)
17世紀後半にルイ14世により創設。史上最古のバレエ団。現在の最高位エトワールの日本人はオニール八菜氏。
・マリインスキー・バレエ(ロシア)
ロシアでもっとも伝統あるバレエ団。世界的なバレエ学校ワガノア・バレエ・アカデミーの卒業生が多く在籍している。
・ロイヤル・バレエ(イギリス)
名門バレエ団の中では若く、20世紀に設立された。
熊川哲也氏、吉田都氏が最高位プリンシパルを務めていたことでも知られる。現在の日本人の最高位プリンシパルは高田茜氏、平野亮一氏、金子扶生氏。
バレエ音楽の魅力
(ちょっとだけ話します)
みなさんお気づきでしょうか?
世界3大バレエは全てある一人の作曲家が手掛けているのです。
それは・・・
ピョートル・チャイコフスキー
チャイコフスキーしか作曲家がいなかったのでは?
決してそんなことはありません!
チャイコフスキーはバレエ音楽の変革者と言われます。
それまでバレエ音楽には彼のような一流の作曲家が関わるものではないとされ、バレエ音楽専門の作曲家が担当するものだという考えが一般的でした。
実際、当時の振付家の詳細な指示に従って作曲しなければならなかったそう。
しかし、バレエを深く愛していたチャイコフスキーは進んでバレエ音楽を手掛け、バレエ音楽の地位を飛躍的に高めたのです。
(最後に)クラシック愛好家として
バレエ音楽は演奏会用に編曲され、演奏されることがよくあります。
元はバレエ用に作曲されているわけですから、すこしでも作品に触れることで想像や表現がさらに広がると思います。
この記事に出会ったあなたがバレエ音楽を演奏する前、聞きに行く前に、バレエを見てみようという気持ちになってもらえたら嬉しく思います♡
【出典】
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