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ORCaってどんな会社?代表・山中にインタビュー
こんにちは、株式会社ORCaです。
私たちORCaは、「誰もが自分らしく活躍できる社会」の実現を目指し、現在は、大阪の谷町にてダウン症のあるバリスタが活躍するカフェ「HICARU COFFEE ROASTER」の運営などをしています。
今回は、私たちORCaという会社そのものについて、詳しくご紹介するために、代表・山中にORCaに込めた想いなどのインタビューをしました。熱い思いを語っておりますので、ぜひ最後まで読んでいただけると嬉しいです!
プロフィール
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山中 英偉人
CEO
1998年生まれ。2021年11月 株式会社ORCaを設立
弟の光(ひかる)がダウン症とその合併症を持って生まれ、わずか一歳という若さでこの世を去っている。その経験から、命輝くようにという意味をこめて名付けられた「ひかる」への想いをこめて、2022年5月にHICARU COFFEE ROASTER ブランドを設立。現在もダウン症の方々が一般就労として参画するカフェを経営する。
ORCaという社名
ーまずは、ORCaという社名の由来について、教えてください。
山中:ORCaという社名は、海の王者シャチ(Orca)から来ているんです。
シャチのように、自分が選んだ海の中で強くありたいという、自分も業界の王になる!という強い気持ちの表れです。起業する前から、次に会社を立ち上げるなら絶対にORCaって名前にしようと決めていました。会社のロゴマークもシャチをモチーフにしています。
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ー企業前から決めていたのは、何か特別な理由があったんですか?
山中:いくつか理由があるのですが…まず、僕は魚座で寅年生まれなんです。魚編に虎って書くと、なんと「鯱」、つまりシャチって漢字になるんです。
ーすごい。生まれもった運命を感じる気がします。
あと、昔から言葉遊びが好きで、「えいと」っていう自分の名前の「8」が、「シャチ」と語感が似ているなって思っていました。それに、シャチの白黒の色合いも、僕自身のビジュアルテーマとぴったり一致しているんです。
ービジュアルテーマと一致…? どういうことでしょうか?
山中:僕は、黒がテーマなんです。身の回りの持ち物は全て黒で統一しています。
昔、自分自身の個性に悩んでいた時期があって。そんな時、自分自身をブランディングして、周りから固定の印象を作りたくて、黒を着はじめたのがきっかけです。
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ー確かに、いつも黒を着ているイメージがあるし、山中=黒というイメージがあります。
山中:「黒を着るのではなく、黒しか着ない」これが僕のこだわりです。
ブランディングでは価値を守るためにやる事ではなくて「やらない事」を決める必要があると言われていて、その考え方を取り入れています。僕の頑固や意地っ張りなところが出ている気もするんですが、それも個性として自分自身で受け入れて向き合っています(笑)
黒でも質感の違いはあるので、同じ黒でも個体差があるファッションが好きなんです。
ー白にも200色あんねん的な…(笑)でも、シャチって全身が真っ黒じゃないような…
山中:そうですね、シャチには白もあります。実は、シャチが僕のテーマである黒に染まりきっていない感じも、会社を始めた当時の自分と重なるところがあったんです。当時は、会社の資本が自分だけじゃなかったので。
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ORCaのミッション
ーORCaのミッションについて教えてください。
山中:「個性よ、世界を変えろ。」です。「誰もが活躍できるし、誰もが素敵なんだよ」ということを、誰もが信じられるような世界にしたいんです。どんな人でも、自分の中で「あっ、俺綺麗に咲けてるわ」って思える瞬間を届けたいと思っています。
そのために実施しているオリジナルドリブンという考え方があるのですが、それはまた別に機会に…
ーそういう思いがあって、HICARU COFFEE ROASTERも運営しているんですね。
山中:私自身、幼い頃にダウン症で生まれてきた弟が亡くなったという経験があったので、HICARU COFFEE ROASTERで僕自身のミッションを体現しているのだと思います。
ーどうしてカフェという媒体になったのでしょうか?
山中:学生の頃からバリスタの活動していまして。
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バリスタって、お店というプラットフォームに縛られている気がして、働き方やキャリアアップの幅をもっと広げれるんじゃないかと思いました。バリスタがもっと稼げるようになったら、もちろん僕も救われるし、いろんな人を救えるはずだと思いました。
コーヒーショップに来る人って、ちょっとしんどい時期だったり、息抜きしたい人だったりするんです。だから、心の拠り所みたいなところがあると思っていて。そんな素敵な職業をもっともっと広げたいなと。
ーバリスタは、ある種、心の支えになれる存在ということですね。
山中:はい。職業の幅を広げようと思って始めたのですが、バリスタっていう職業そのものが個性なのではなく、バリスタ自身が個性を理解して、それを活かしていかないと仕事にならないことに気づいたんです。
ーバリスタであること自体だけが、価値ではないと。
山中:誰がどこで、どんなふうにコーヒーを淹れてくれたかが大事なんです。人柄や人に焦点が当たるべきなんです。
そういう時代になってほしい。そうしたら、お金も稼げる未来が見えたんです。HICARU COFFEE ROASTERも、口コミで広がっているのは、働いてくれている従業員がみんな個性的だからとか、そういう理由があるんだと思います。
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ORCaが大切にしていること、価値観
ーORCaが特に大切にしていること、価値観を教えてください。
山中:挨拶にプライドを持つこと。「ありがとう」と「ごめん」を相手の気持ちを考えて使い分けることが大切かなと思います。感謝と謝罪を忘れない組織でありたいですね。
あとは、利他的利己ではなくて利己的利他であることです。他人を満たして、自分を幸せにするには、自分に余裕がないとできませんからね。
利己的:自分自身のために行動し、自分自身を満たす
利他的:自分を犠牲にして他人のために行動する、他者の利益や幸福を目指す
利己的利他であることで、信用と信頼が蓄積されていくんです。ミッションにもあるように、全員が同じである必要はないと思っています。その人の特性も個性として見るというのが、ORCaのバリューだと思っています。
ーその考え方の根底にあるのは、最初に話していた「無個性とか何者でもないという恐怖心が強かった」というところがあるんですか?
山中:そうですね、それもありますが、自分の人生経験も影響していると思います。皆さんも学生の頃の部活動のように何かに夢中になって、知識や技術を蓄えた時間があると思うのですが、それと同じくらい自分の個性や自分自身の境遇と向き合う時間もあると思ってて…僕は胸を張って言える得意なことはなかったけれど、人一倍自分と向き合う時間があったので、その時間もプラスになれば嬉しいというか、そうなってほしいと思っていました。
その経験から、どんな人にも個性が開花できる場所があると思うようになったんです。僕は、世間一般的に見たら弱みに見えることも、強みとして認識するようにしています。ただ、それを活かすためのルールとして、挨拶は大切だとか、そういう最低限のことはやる必要があると思っています。個性を武器にするための最低限のルールですね。
ーこれらの価値観を通して、これから挑戦していくと思うのですが、ORCaの今後の展望を教えてください。
山中:個人と企業が社会にとって個性的であって、その個性によって活躍できるためのお手伝いをするのが、ORCaのやるべきことだと思っています。そのためには、環境を作っていくこと、時代の流れを作っていくこと、この価値観ややり方を布教していくことが必要です。HICARU COFFEE ROASTERは、そのためのモデルケースになると思っています。
インタビューを受けてみて
ー最後に、note執筆でのインタビューは初めてですが、感想をお願いします。
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山中:改めて、僕にとって人生は自分を信じれるかどうかの旅だと思っています。会社で発信していきたい内容も、それぞれが自分を信じれるような発信にしたいと思いますし、このnote自体も、みんなの悩みや一人一人の気づきになれば良いなと思います。「弱み」も「強み」も個性として受け入れることが強みになる。このメッセージが、一人でも多くの方の支えになれたら嬉しいです。
広報担当:村山の【編集後記】
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山中と関わっていると、本当に自分と向き合った時間が長いんだなと感じます。
今回のインタビューを通して、やっぱり山中の言葉には一貫性があり、ORCaという会社が、個性を尊重し、誰もが自分らしく輝ける社会を目指していることを強く感じました。 「弱みも強みも個性として受け入れる」という言葉が、特に印象に残っています。私も幼い頃の環境から、「みんな違ってみんな良い」という価値観を大切にしており、そんな世界を実現したいとさらに強く思いました。私も、自分の個性を見つめ直し、それを活かして、誰かの支えになれるような人間になりたいです。
広報担当 / 村山歩弓